行動表をつくるべし

 前回の内容と重なる部分はありますが、思わぬ事実で、作者が想定しない「正しい推理」が成立してしまうことがあります。

 これは本格ミステリでは、ご法度。いや、ミステリーならアウトです。

 消去法の末に犯人はこの人しかいない、と思っていたのは作者だけで、なにげなく書いた内容で「犯人」にアリバイが成立してしまうなんてことはあってはなりません。

 同じ時間に離れたところに存在するドッペルゲンガーも、あり得ないほどの短時間での高速移動もダメです。

 提示されない謎、しかも、解決されない謎として、読者を惑わすだけです。

 各登場人物の行動表をつくって、きちんとチェックしましょう。エクセルが便利ですが、手書きでもかまいません。

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