Day28 霜降り
美しい切子のグラスを手に入れた。
切子と言うと青い硝子のものが有名だが、今回手に入れたのはほとんど透明に近い水色で、まるで氷をそのまま削り出したかのようだ。
霜が降りた朝の、冷え切った空気。分厚いカーテンを開ければ、窓を覆う幾何学的な霜――。そんな光景を思わせるグラスにつけられた名前は『霜降り』。
このグラスで飲むなら、やはりキンと冷えた酒がいい。
清水のように研ぎ澄まされた辛口の日本酒か。澄み切った冬の森を思わせるジンか。
器に合わせて酒を選ぶというのも、なかなかにおつなものだ。
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