Day12 ふわふわ
ふわふわ ふわふわ
硝子管に降り積もる 白い羽根
それはきっと 天使の落とし物
『天気管』――。
それはかつて西欧で使われていた天気予報の道具だったという。
硝子管に封入された水溶液が気温や気圧に応じて結晶化し、その様子で天気を予測したのだと。
変化を目の当たりにすることは難しく、気づけば硝子管の中には、羽根のような結晶が降り積もっている。
それはまるで、天使がこっそり通り過ぎていった証のようで。
ふわふわ ふわふわ
時にみっしり
ふわふわ ふわふわ
時にさっぱり
忙しない日々に、ほんの僅かな彩りを。
単調な毎日に、ほんの少しの刺激を。
そう――天気管にはきっと、浪漫が詰まっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます