第11話

 さて………

 まあまあ、吾郎が開発の余地を残しつつも

都市としては、十全に機能するまでに、造成

された都市は、とんでもない規模と機能美を

兼ね備えた、地球型の近未来都市さながらで

あった。



 至高神が、( ¯﹀¯ )/+*!ドヤ顔で、一から

あれよあれよという間に、造成してしまった

ものだから、吾郎としては言うに言えない💧

のである。



 チートレベルのMODに、重課金しまくり

で、プミアムガチャを引きまくった挙句に、

惜しみなく、それをガンガン配置した感じの

都市開発ゲーを、リアルで見せられている💦

ようだ。突然、中空から鉄筋や鉄骨が降り、

コンクリートが、ジャバジャバと流し込まれ

仕上げに、巨大なガラスが一斉に窓にはまり

壁に、微細なタイルが雪崩るように貼り付け

られていくのは、圧巻であった。



「公共の警察消防救急は、もちろんのこと、

 この都市は、完全な上下水道完備で、処理

 施設も、最高のものをあつらえた。あ💡´-

 軍隊だの騎士団だのは、自前であつらえた

 方が良かろう?そヤツらもおる事じゃし」




「 …………。



 軍隊だの騎士団??(´・ω・`)?



 要るかい??(´・ω・`)?



 …………、要るよなあ💦」



 作るなら、日本をモデルに、特化自衛軍に

しよう。侵略戦争はしない、加担しない、を

旨として、あくまで自治域の防衛のみ。

災害派遣等には、地域と周辺国の許可を得た上でのみ、迅速な対応をすると決めた吾郎。



 あくまで、今の思いつきであって、設立に

あたっては、幾年もかかることだろうと吾郎

は思っている。



 吾郎は。



「マンパワーが集まるまでは、完全機械制御

 の神工創成知能搭載兵器で、主辺国を圧倒

 すれば良かろう。まあ、簡単にここへ手を

 出すバカは、速攻でバチが下るのう」



 \=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/



 今更ながら……だが…………

 話が旨すぎて、怖い😱💦



「では、その方向で…………」



 至高神が、うむっと、うなずく。



「プラノス。頼む」



 その一言に、見てくれが大柄のドワーフの

ようなゴリマッチョ筋肉ダルマな一柱の神が




応!!!



と、応じた。



「たちまち、急拵えで三百機。

 転移させるぞ?」



 ゴローが、たじろいだ表情を魅せる。

 萌える、男どもw



 騎士団の背後に、音もなく、機械仕掛けの

騎士や、荒野の土色にカモフラージュされた

塗装の戦車や重装甲高機動車などが、整然と

転移してきた。



 ものすごい、えぐい武装した戦闘ヘリも、

10機くらいある。完全に、オーバースペック

である。これほどの武力が、今現在、必要か

といえば、疑問符がつく。




「たちまちは、お主の頭の中の単語で、一番

 近いだろう『バニラ』な状態だ。全機な。

 カスタムは、自分でしろ。カスタマイズの

 OSは、加護にして、くれてやる」



 ゴローは、途端に頬を上気させ、



「ぃ♬︎よっしゃー!!!!」



と、意気込んだ。相当に男心をくすぐられた

ようだ。仕草も、男だった。今の格好を完全に忘れ去っていた。



 それを見ていた、事情を知らぬ人と神は、一瞬、あれ?っと思ったが、見目が初々しく

美貌に相まって可愛らしいので、すぐ気にも止めなくなった。




ゴローは、何を思っているのか、思考にて、

色々と試行錯誤している。



「出来た」



 ぽん♬︎と、どこからかゴローの両手に酒瓶

らしきものが握られている。



 それは、今にしてみれば異世界である地球

の、洋酒であるウィスキーの酒瓶。



 なぜ、この場で、いきなり吾郎がそんな物

を、どこやらかから出したのか?



 吾郎は、頭の中で、ひたすらに元いた地球

のネット通販を熱望し、祈った。ひたすらに祈った。すると、神が手を挙げ、それに助力

してくれた。異世界間ネット・巨大仮想販売サイトのアプリを、構築してくれた。



 構築してくれたのは、日本の神様。



 この神様、地球で、巨大仮想販売サイトを

所有、運営している、今風にブイブイいわせ

ている神様であった。もっとも、ユーザー数は、地球上で数百人しか、いないらしい。



 そもそも、利益を求めていないらしいし、

このサイトも、特殊なアクセスでしか、利用

出来ぬので、仕方がない。利用するには精神上に特殊なネット環境を構築でき、なおかつ

ストレージ、収納空間、通称―向こう側―と

呼ばれる、超次元亜空間を持つ等の、極めて

特異なスキル所持者のみが利用できる極めて

ニッチなマーケット。


 そりゃ、ユーザー数は少ないさw

 その神様が、何故か全面協力してくれた。



 その神様の名は、クエビコ神様。

 巨大仮想販売サイトの名は、



Kakasi@meta-store®



と、いうらしい。



 クエビコ神

 日本神話の古事記の大国主様のお話に登場

する神様で、案山子を依代とする神様。

 大変、博識な神様で、雲を読み、風を観、

川のせせらぎとつちの声を聴き、田の畦の草木の揺らぎで占い、この世のあらゆることを識る神様。



 今は、電脳世界を領く《うしは》神様。



 神話時代の、Goog(あぅ!)な、お方。



 吾郎は、神話マニアで、神様オタク🤓でも

あった。当然、クエビコ神のことも、知識で

知っていた。接触があった時は、心の中でw

狂喜乱舞したwwww




 通称、Kakasi@は、クエビコ神の言によれ

ば、この世のありとあらゆる物欲を満たす、

品揃えらしい。金と時に糸目をつけなければ

いかなる物も在ると、断言された∑(ºωº`*)



 吾郎が、持っていた洋酒ウィスキーはというと、




      山崎18年




で、あった。ウィスキーマニアに、背後から

刺されそうな代物を造作もなく持ち出して、

吾郎は、プラノス神へと、うやうやしく両手で、捧げた。



 若干の動揺のもと、それを受け取る神様。



 まじまじ、山崎18年と吾郎を交互に見つめるプラノス神。



「それは、ひとまず仕舞い、神様。これを、

 ご賞味下さいませ」



 そう言い、吾郎は、グラス一個で、3000円

くらいしそうな、クリスタルガラス製の上品なデザインの下部が広めのロックグラスに、

味見がてら、山崎18年を贅沢にストレートでグラス半分少し下くらいまで注いだものを、プラノス神に跪坐きざしつつ、捧げ渡す。















 









 














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