第10話

 至高神が、うむうむ♬︎♬︎とうなずいて、




『あー…………

 案の定、えらくまぁ……可愛らしく(汗)

 なったものよなあ💦吾…いや、ゴロー

 よ💧そこは、まあ……良い。



 そこな、強き人共よ。

 我らは天空の十三神に在る。これより

 その方らに、しかと言い渡す。これは

 我ら、天空十三神の神勅にして、総意

 である。心して、聞くが良い。



 如何なるものよりも重きことと知れ』



 騎士団員、全員が再び、平伏す。

 至高神直々の神勅なのだ。

 皇の勅令よりも、上意であった。




『今この時より、如何なる人、如何なる

 国、そして如何なる神も、うぬらの前

 にあるゴローを無粋な思惑にて、捕縛

 もしくは隷属とすることを固く禁ず。

 これは、魔女 ヴィキータも、含む』



 団長の額を、汗が一筋、伝い流れ落ち

堅い荒野に吸い込まれた。

 これは、もはや魔女の討伐はおろか、

拘束捕縛も不可能を意味する。



『今、儂が発した言は、全大陸もれなく

 の王侯貴族全てへと、夢見いめみにて伝え、

 厳守と義務を、我が名と聖女の名にて

 負わすものとす。』



「「「「はっ!!!!」」」」



 全騎士団員が、拝命した。



『魔女ヴィキータにより、一度殺害され

 この世に復活したものは、これより、

 あらゆる役を解き、聖女ゴローの配下

 とす。そして、マイケル・ムーグス。

 うぬは、聖女であり魔女であるゴロー

 の、筆頭大目付・最高吟味役として、

 ゴローを支えよ。



 これまでの任は、全て解く』



 皇暗部所属攻闘騎士団団長ムーグスは

平伏しながらも、顏をしかめた。



 至高神が、平伏すままのムーグスの前

まで歩むと、その半身をかがめムーグス

のみに聞こえるよう、言った。



『そのような顏をするな、ムーグスよ。



 目指すのであろ?全大陸最強の騎士。

 叶えよ。三代の悲願を』



と。



 ムーグスの赤面が止まらない。

 顏を挙げることも叶わず、よりおもてを

下げ、至高神の言を受け入れた。神より、

仰せ付けられた役職は、聞き耳に良いもの

ではあったが、体の良い子守りに等しい。



〔大丈夫か!?おれ??〕



 ちなみに、この神と強き人の構図を見て

いたであろう、この世界の貴腐神方々から

ムーグスは、多数の加護と祝福🥳を戴いた

のだった💧



 刺さったらしいw貴腐神BL的にwwww


 もっとも…………

 それに気づくのは、もう少し先だが。



『さて、ゴローよ。

 これより、ゴローは好きにして良い。

 如何なるものにも、縛らせぬ。



 そして、まずはこの地を儂が贈ろう。

 今、儂が立っている場所を聖地と定め

 ここに都市を築いてやるぞ。この地点

 より、半径二十kmは支配域とする。

 ここは、何も無い広大な荒野で多国家

 の国境緩衝地帯だから、どこからもw

 文句は言わさん』



 至高神がニヤリ……と笑った。

 続けて、言う。




『まあ、何も無いと思うておるのは……

 人だけじゃがのう』



 と。



 この荒野は、この大陸のちょうど、ヘソ

辺りに位置する、小国一つ分くらいの面積

の、不毛にして、呪われた荒野である。



 あらゆる動植物の生存を許さず、致死率

が七十八パーセントとされる、原因不明の

風土病が蔓延する恐ろしい土地など、隣接

する国は、領土を主張したり、占領による

開発したりする気にもならない。



 大国小国問わず、何十代にもわたって、

まさにアンタッチャブルな土地。



 ゆえの、広大な国境干渉地帯だった。





『地球の神々の許可も手厚く得てから、

 ほどほどエコで便利な、魔法と超近代

 科学技術の融合実験都市としよう。

 当然のこと、ここは、天領と定めた上

 いかなる人の類の国には干渉させぬ。

 永劫独立にして、永世中立の街とする事

 を、絶対的な神勅とす。他国の一方的な

 侵略・戦争行為は天領を侵すものであり

 天空十三神への叛逆とみなし、その国は

 即座に廃却する。



 と、ここまで決めて、儂は、これから

 築く街をゴローに贈り、首長はゴロー

 である。



 そこな、ゴローはのう、儂の、地上に

 おけるただ一人の神権代行者じゃから

 の?



 ゴローや?

 これより先は、儂らの力を振りかざし

 のんびり♬︎まったり♬︎♬︎と生きてゆく

 が良い。そう、望んだであろ?』



 あ💦っと、思った。

 (°Д°)アッ…って感じw





『のーんびりと♬︎まったり♬︎♬︎な感じで、



 ヌルッぬる♬︎♬︎にveryeasyかつww

 ストーリーを楽しみたい貴方に♬︎♬︎



 なゲームバランスとかw申しておったろ

 が?



 それじゃ♬︎』



 吾郎は、



〔マジか!?〕



と、思った。



『これからも、ここを拠点にwwガンガン

 介入していくからの♬︎♬︎安心して



  ヌルッぬる♬︎♬︎♬︎に veryeasyで

  ストーリーを楽しみたい貴方に♬︎



 を、堪能するが良い』





 うっわ…………💧マジか!?



〔いや…………!?  待てよ??



 拠点って、言ったな。


 

 ここは、ここでもらっておいて、神様方

 の接待に使いつつ、違う身分とかを視野

 に入れつつ、世界中を漫遊したり、探索

 すればいいか?いいかも♬︎♬︎〕



 ここで、吾郎は、はたと気がついた。

 魔女 ヴィキータの意見も、きかねば💧

と。どうあれこうあれ、魔女とは一心同体

一蓮托生で、何をアクションするにも共同

で共犯者なのだから💦



〔ヴィキータ??何か、望みとか願望とか

 欲望ってある??してみたいこととか、

 将来の夢とか、展望とか??〕




 ヴィキータは、気に入らん風にそっぽを

向きながら、



〔ない。好きにしてみろ〕



と、言う。



 身も蓋もない。



 とりあえず、このイベントが終わったら

どこかの大きな街にでも行って、この世界

をリサーチしてみようと思う吾郎。まずは

ヴィキータを知ることから、始めなければ

と、おもうのだった。




 そして、至高神の都市造成が始まる。



 堅く乾いた荒野は、柔らかく肥沃な土地

に土壌改良された後、この場からかなり先

の街の境界とおぼしきとこには、そびえる

ような強固な防壁が、四方に建ち、四方の

大門からは、街の中心へとまっすぐに片側

三車線の幹線道路がアスファルトで敷かれる。



 とんでもなくデタラメな力技であった。

まばたきする間に、巨大な箱物や高層ビル

が音すらたてずに、立ち並んで行くのだ。

さながら、コスト度外視の都市建設ゲーを

現実視点で、上を見上げながら、見ている

感じである。




〔神様…………マジで、すげー (º ⌓º ) 〕




 そして、すぐ近くで腰砕けになりそうな

ほどの地面の揺れを、数瞬感じた。震源は

背後のようだった。


『街には、まだまだ、開発の余地を残して

 おいた。多少は、目立つ代物箱物もなけ

 れば、外聞もあるしのう。これより先は

 ゴローが、好きにせよ。三次元CADやら

 各種の街づくりアプリは授けてやる』




 ゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚♬︎♬︎♬︎



 神様♬︎すげー♬︎♬︎



『そして、あれが』



 ヅェウジィイが、吾郎の背後を、ドヤ顔

で指さした。

 下に垂れていた、見事な白眉がぴょこり

と上がり、両眸があらわとなる💦


 超絶イケ爺だった💧意味不明で、渋い。

晩年は、こうありたいものだ。




『吾郎の家だ。そこいらの、王族の城より

 先進的で、機能美にあふれ、地球の技術

 も、ふんだんに!取り入れた造りにして

 あるから、吾郎も過ごしやすかろう』



 吾郎からすると、マジで怖いくらいに、

いたせり尽くせりなとこが、戸惑う。



〔だいじょぶなんだろうか!?あとあと、

 とんでもない請求とか、要求……



 こないよなあ💧〕



 至高神が、吾郎の顔色を見、なんとなく

したり顔をする。



『安心せい、吾郎。いかなる見返りも求め

 たりはせん。吾郎は、儂の威光をかさに

 この世界を、楽しんでくれれば、それで

 良い』



 至高神が、好々爺と実に人たらしな破顔

を浮かべる。他意はなさそうである。



「わかった♬︎♬︎爺様 ァィ(。・д・)ゞ」



 うむうむと、至高神がうなづく。



 べらっ!?ぼうにww甘々な、難易度??

であった。もはや?



オモロいか!?

ここまで?いたせりつくせりで!!?




なレベルである。














 








 

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