第6話

 吾郎は、考えあぐねていた。

 かれこれ、五分ほど。

 これから、どうするかを。



 そもそも、この世界に来て、目標だとか

計画だとかを、まっったく定めていない。

無計画だった💧



 ポツンと、投げっぱなしである。

 (`・ω・´)ほうり出された格好であった。

 あの神に、何かして欲しい事とか聞いて

おくべきだったか?(‪੭ ᐕ)?とすら思う。



 いや、そういえば……ざっくりとだが、

相当、前の文明において、神の聖地だった

地域が埋もれているので、そこをゆずる?

から、復興し、好きに使ってよし♬︎とか💧

なんとか言っていたな、と思い出した。



「サクッと、国を興しちゃいなよww

 君も大好き♬︎みんな大好きw(∩´∀`)∩

 民主主義の専守防衛、永久に侵略戦争を

 放棄した国。吾郎は、そうさのう……

 国の象徴たる、至高神の天子か?の??




とか、本気か、ギャグか判断つかん事を💧

言っていたなあ💦



 :;(∩´﹏`∩);ふざけんな💧




 でも、まずは聖地を目指す?か??

 至高神権地上執行代行者の御神紋などと

いう、御大層なもんも、いただいてるし💧

かなり遠い場所とか言ってたし、目指せば

いろいろなとこにも立ち寄るから、ほかの

目的とか、目標も見つかるかもしれん。



〔ゴロー。

 どうやら、敵が来た〕



 =͟͟͞͞(꒪⌓꒪;)💦



 何故に、若干、ニヤリ…と喜ばしい??

感じなの!?魔女??



〔代われ、ゴロー〕



 か!?代われ!?

 そう、吾郎が疑問込みで思考した途端、

雰囲気と人相が激変した。



〔か!?代わった💧〕



「ほぅ……。

 あの、くそじじィ。何を考えてる?」



 魔女が、ひとりごちる。



 魔女の視線と頭が、ゆるり……と、右を

向く。何となく見る感じで。



 陽炎のような、空間の揺らめきと共に、

幾十の重装備騎士が現れた。突如として。

過去に、生前、観た特撮映画で似た感じの

表現効果は、テレポートだった。



 距離、吾郎の目見当で、30メートル。



「んふふふふ!!」



 くかあ!!と、大きく口を開け、魔女

が嗤う。



「これはこれはwwww

 ロテリアンこう暗部・特務攻闘騎士団の、

 面々。お務め、御苦労」



 魔女には、どういうわけか、この面々の

目星が着いているようだ。待ちわびてた感

すら取れる。




 規則正しい陣形より、一歩前に踏み出す

男が、魔女へと言い放った。



「問答無用。

 魔女め。その身を拘束する。



 あと、そのような部署も所属もない」



 魔女が、それを聞き、呵呵大笑し始め、

身をよじり、一言二言嘲るようにごちると



おおやけには……か?団長??」



 と、さも茶番を茶化すように問う。



「…………」



 魔女が、その沈黙を嗅ぎ取り、嘲りも、

笑顔も捨てた。無表情をまとうと、氷点下

と化した声音で、



「何時でも、いいぜ?来いよ。

 ろうぜ」



平然としずかに、受けて立った。



 神々しいまでの殺威が、完全防備である

はずのフル装備な全身複合装甲を、侵し、

穿き、徹す。



 全員が、無貌の面で顏を覆い、表情は、

うかがい知れぬが、内心は怖気に震え、今

にも卒倒しそうだ。無貌の面に、いかなる

穴も空いていない。騎士達は、全員、魔導

の目で視ていた。魔導の目をとおしてさえ

精神を削る恐ろしさがあった。




 格が違う。

 人外。まさに、それであった。



「来いよ。こっちから行くぞ?」



 一斉に、先頭に立つ騎士?以外が、抜剣

してしまった。




「なっ!?」



 魔女の周りに、この世のものと思えぬ、

魔力と魔導収束圧を感知。



小惑星群彗撃落プチ・メテオフォール



 魔女は、さらりと魔法名詠唱した。

 長々しい、呪文詠唱は破棄だった💧

 目が痛くなるほどの、鮮やかな青空が、

無秩序に、点々と白く発光する。その数は

幾十といったとこか。大気を蠢動させ始め

みるみると目に見える形となる、隕石群。



 大気を振動させ、眩い光の軌跡を残して

幾十の軌跡は過ぎ去り、はるか彼方にて、

墜ちた。衝突音を置き去りにし、破砕とも

いえる致命傷を負った後方の騎士団員二名

が、はるか彼方より来る閃光と爆鳴に紛れ

地面に倒れ伏した。



晦冥帰魂リバルティウト



 今、共に在る、吾郎以外には察せられぬ

ほどの小ささで、何かの魔法を使う。



「騎士団諸君」



 魔女が声を発すると、致命的な部位が、

粉々に弾けた騎士団員が、慌てふためき、

起き上がる。粉々になったはずの致命的な

部位の無事を確認していた。



 プチ・メテオフォールなんぞ、目眩しに

過ぎなかった。見てくれの派手さに、目を

奪われた、騎士団員二名を一撃で絶命へと

追い込んだのだ。



 物理で。



 顔面への、どストレート殴打と、心臓を

殴り潰す一撃。



 二人とも、即死したはずだった。

 即座に、強制蘇生させられたにすぎぬ。


 騎士団員全員が、その事実に決して外に

出せぬが、心胆寒からしめる。




 その上で、魔女はその口から抜かす。



「選べ。

 皆殺しか?即時、撤退か?一騎打ちか?

 秘密裏に、軍門に降るか?を」



 と。




 魔女が、表情を切り替える。

 猛悪なる笑顔に。



「こちらは、一瞬で、皆殺しにする手段を

 多数、持ち合わせているぞ」



 団長?は、間髪入れず



「一切の交渉はしない」



と、答えた。やはり、どこの世界であって

も、テロリストや過激派やゲリラ集団とは

一切、交渉しないということだろうか。

















「そうか。残念だ」




 魔女が、さも残念そうに、首を左右へと

何度か、ゆっくりと振り



「では、見せしめに何人か」



笑顔が消え、その美しき瞳へ酷薄なる光を

称えると















「死ね」












そう、つぶやいた。



































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