第4話 昨日起こった現実

あの日家事を終えた私は携帯で優希に電話をしても繋がらなかった。

その後も連絡を取ろうとするがなかなか繋がらない。

そして宿題をしててちょっとうとうとしている途中で優希からの電話がきたのを思い出した。

「千早!!どうしよう…千早の言うように追わなきゃよかった…。」

優希が珍しく焦っている。

私は何かに追われてるらしい優希に今何処らへんにいるのか聞き出して適当に服を着てそこに向かった。


そして着いた場所は学校の裏路地だった。

そこにいたのはなにかと戦っている紫崎さんともう1人の男の人。そして血まみれになった優希だった。

私は優希を血まみれにしたなにかが憎くて憎くて仕方がなくなった。そこから自分の感覚がどんどん薄れていった。

そして紫崎さんと男の人が止めるのも聞かないでなにかに近づいていった私はなにかを呟いた瞬間に私は私ではなくなった。

微かに覚えてる感覚はなにかを食べている様な血なまぐさい匂い。

そしてそこからはそこの部分だけ頭の中に霧が掛かっていたかのようになんにも思い出せない。

そこから私の記憶はないまま朝まで記憶はとんでいた。


「貴方は自分で白明と言って守り刀という刀を出したの。私が散華と言ってこの刀を出したように。」

紫崎さんが刀をかざして語る。


紫崎さんが言うには私はその刀で優希を殺したやつをやっつけたあとそのまま虚ろな目でとぼとぼと歩いて帰って行ったらしい。

紫崎さんは私が普通の状態じゃない事を危惧して後は追わなかったということだ。


これが昨日の起こった事であるという話だった。

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