第2話 転生といえば

なぜじゃ…?なぜワシなんかが転生を…?


夢なのか?死の間際の泡沫の夢?



いやどうでもいい



夢だろうと現実だろうと…



魔王と戦うことはできる!



こういう時は無情にもなるぞい



赤子からのすたぁと…だが


きっといい親で……すくすくと育つのじゃ…


桃太郎の様に





「あら、


……んん?


「強き力を宿した我が息子よ…我が軍をいずれ率いるであろうその力、存分にふるうが良い」


「まだ 力を扱えませんわ…ねぇ?クロエ」


頭を撫でられた感触……



そ、そんな……



「うっうっ……びぇぇええ」


「あらあら、どうしたの?」



勇者じゃなくて魔王の息子に転生しておったーーーーーーー!!





そんなことがあるか……?勉強してないぞ!!?



「よしよし…。この戦争をおさめると言っても…この子は巻き込まれないわよね?…死なずに終わるのよね…?」


嫌だわ争いは…



「当たり前だそんなこと…ただ、他の者に聞かれるでないぞ…生ぬるいことを魔王が言っていたとなると人間嫌いの者たちが反乱を起こす……」



ふむ、ここの魔王は争いが好きでは無いのか?






しかし戦争……か。


一体誰が得をするのか…わからんものだったな


ワシも奇跡的に生きて帰った…周りからは白い目で見られたがのぉ


争いを無くしてこそ英雄…か…



…まてよ?ここの、この立場なら…戦争と言う無益な争い……とめられるのではないか?


「うう…」


……沢山考えたら……眠く…



「すやぁ」


「立派に魔王として育つのだぞ」

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