十和里山伝説「紡ぎの時計」第四十二幕 手術の序曲
十和里山伝説「紡ぎの時計」
作者:神崎 小太郎
第四十二幕 手術の序曲
※誤字脱字・構文など
> 野口先生は白血病の専門医として、薫の体を手術に耐えられるようにすることを最優先にしてくれた。
⇒助詞「に」が二回出てきます。「手術に」と「最優先に」ですね。「耐えられるように」は形容動詞「ような」の連用形なので助詞「に」にはカウントしません。
ここでは「最優先してくれた。」「最も優先してくれた。」のようにサ行変格活用「優先する」にすることで回避できます。
> 俺は、彼女を寂しくさせないように、野口そんからも一緒に説明を受けた。
⇒「野口さんからも」かなと。
> 夜が深くなり、眠りにつくと、寝返りを打つたびに、頭の中で想いが脈絡もなく浮かんでは消えていた。
⇒これでもいいのですが「消えていった。」としたほうが「浮かんでは消えていく」には合います。「消えていた。」は「消えている」の過去形です。
※寸評
いよいよ未来へ向かっての助走が始まりますね。
この希望が潰えないよう、ガラス細工を操るがごとく、慎重で丁寧な筆致が求められます。
多少の欠点はあっても、大筋ではうまく書けています。
蝶が表すものを考えると切なくなりますが、そのぶん薫さんが快癒することが慰めにもなりますね。
さて、いよいよ手術が近づいてきましたね。
すべての準備が整い次第、物語が大きく進展します。
そこまでの助走をつまずかずに終えられるか。
構成がこれまで以上に求められますから、しっかりと用意しておきましょう。
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