十和里山伝説「紡ぎの時計」第三十三幕 儚き夢物語
十和里山伝説「紡ぎの時計」
作者:神崎 小太郎
第三十三幕 儚き夢物語
※誤字脱字・構文など
> 小百合さんが、薫の看病を買って出てくれた。それを聞いたとき、俺は涙が出そうになった。
⇒ここも勇希くんの感情が弱いですね。前話のラストは「その心に打たれて、俺は一瞬言葉を失い、涙がこぼれそうになった。」、ここで「涙が出そうになった。」だと「いつ泣くんだい!」と読み手が冷めやすいですね。
私の直しだと、前話のラストで実際に泣かせているので、ここは「涙が出そうになった。」と書かず、たとえば「俺は頭を上げられなかった。」のように「ありがたい」「申し訳ない」気持ちを表す動作で表現してみましょう。
>好奇心に満ちたまなざしで、根本さんの話に耳を傾けていった。
⇒「まなざしで、〜耳を傾けていった。」だと見ているのか聞いているのかがわからないですね。「まなざしで根本さんを見つめ、その話に耳を傾けた。」あたりが妥当だと思います。
※寸評
ここ、場面転換がよくわかりません。
まず「薫が眠っている病室に勇希くんと小百合さんがいる」
次に「根本さんと十和里山へ行く道すがら下巻の内容を聞く夢」を見ていますよね。
そのあと、夢は覚めて根本さんと方舟に乗って薫に口づけたのか、まだ夢のままなのかがわからないんです。
どこまでが夢かがわかりづらいんですよね。
最後まで夢なら、そうわかるように補足しておくべきです。
場面の構成がわかりやすくなるだけで、今話はもっとよくなりますよ。
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