十和里山伝説「紡ぎの時計」第十六幕 藁の糸①
十和里山伝説「紡ぎの時計」
作者:神崎 小太郎
第十六幕 藁の糸①
※誤字脱字・構文など
>これまで仕事以外に見向きもしなかった罪に対する因果応報の罰なのだろうか……。
⇒「因果応報」は「過去および前世の行為の善悪に応じて現在の幸・不幸の果報があり、現在の行為に応じて未来の果報が生ずること。」なので、「罪に対する因果応報だろうか。」「罪に対する相応の罰なのだろうか。」のどちらかかなと。
あと、この一文のすぐ後ろに全角スペースが入っているので、改行し忘れか不注意で入ったかだと思います。
> H5N1型は高病原性の鳥インフルエンザウイルスであり、2003年以降,東南アジアを中心に、中東・アフリカの一部地域などで報告されている。
⇒5月8日にブラジルでも野鳥から検出されたそうです。これは液卵のために卵の輸出国であるブラジルから輸入するニュースの後に報道されていて、当時は「まだ野鳥レベルだから」とこれといった対処はしていなかったはずですが。どの時点の物語かで、情報の線引きが必要になります。
>僕は彼女に天国へ行くことを許せなかった。
⇒「僕は彼女に」なら「天国へ行くことを許さなかった。」です。「許せなかった。」なら「僕は彼女が天国へ行くことを許せなかった。」ですね。
> ところが、チームドクターの責任者から残酷な宣告が下されてくる。
⇒「宣告が下される(下された)。」ですね。ここで補助動詞を使うと動詞の意味合いが薄まってしまいます。
>予想をしていたとはいえ、我を失ったままひとことの言葉も出てこない。人とはなんと無力なものだろうか……。
⇒これは続く会話文の直後に置くべきですね。ただでさえ「宣告が下される。」と情報の先出しをしているので、さらに続けると肝心の会話文のインパクトが薄れてしまいます。
> 返事をするのにも、苦労していた。
⇒ここも補助動詞で動詞の意味合いが薄くなっています。「返事をするのにも苦労した。」でよいでしょう。
> もう、何ひとつ役に立たない地位や名誉などくそったれとなる。
⇒「くそったれだ。」か「くそったれと捨て鉢になる。」のどちらかかなと思います。
※寸評
医学的な内容で進んでいきますので、医学考証まではできかねます。書いてあることが医学的な裏付けのある話という前提で読んでいます。
根本さんの覚悟は、現実に命を救えないかもしれないという現実に直面して揺らいでしまう。
このあたりの心の移ろいが、読み手の琴線に触れますね。
無力感に苛まれた根本さんが、どんな行動に出るのか。
次話を読みたくなる仕掛けになっております。
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