十和里山伝説「紡ぎの時計」第十五幕 告白 ②
十和里山伝説「紡ぎの時計」
作者:神崎 小太郎
第十五幕 告白 ②
※誤字脱字・構文など
>自分の後輩たちに連絡をとり、白血病の臨床医として国内でトップクラスのチームを編成して任せることにした。
>〜(中略)〜
> 直ぐに自分の後輩たちに連絡をとり、白血病の臨床医として国内でトップクラスのチームを編成して任せることにした。
⇒ほぼ同じ文が書いてありますね。最初が「そうしようと思う」のであり、次が「そのようにした」のであったとしても、ほぼ同じ文だと単調さが目に付きます。
> 万が一変な噂を聞きつける世間の人々から謗りを受けたとしても、どんなに医療費がかかろうとも孫を直してやりたい。
⇒「孫を治してやりたい。」ですね。
> しかも、仮に申し出があったして、不適合のケースが多くなることが予測されていた。
⇒「申し出があったとして」かなと。
>園長の話がどうしても気になり、頭から離れなくなる。
⇒「頭から離れない。」でよいでしょう。
>咳き込めばするほど、喉の炎症から出血して症状が悪化する怖れもある。
⇒「咳き込めば咳き込むほど、」「咳き込むほど、」が一般的ですね。
ここの「おそれもある」は正確には「虞もある」です。ただ常用外ですので用字用語では「恐れ」を使うことが許容されています。
「虞」はよくないことが起こるかもしれないという心配。懸念。
「恐れ」はこわがる気持ち。恐怖。不安。
「畏れ」は敬い、かしこまる気持ち。畏怖 ・畏敬) の念。
※寸評
今話を読むと、これは視点保有者を根本さんにして、過去を追体験させたほうがよいとわかりますね。
ここまでの長さで勇希がいちいち聞き出していたら、物語のテンポが悪くなります。
医学の知識はあまり持ち合わせていませんが、鳥インフルエンザは鳥から人へ直接感染しないとされていますね。そこで中間宿主が問題になります。今回の場合は野鳥⇒ニワトリ⇒ウサギを経ての感染ということになっていますから、可能性がない話でもありません。だから中間宿主となりうる家畜は焼却での殺処分となりますので。まあウサギが中間宿主かの確認は必要だと思いますけど。
根本さんが流行性ウイルス感染症に詳しかったのが初動を早めたともいえますね。
このあたりは設定の妙です。
そして読み手が薫の白血病を再び思い出すことにもなりますので、物語の不安を与えるのに成功しています。
白血病に対する知識をここまで広げていますから、薫のものとの対比や成り行きなどがきちんと収拾できるか。ここが腕の見せどころになります。
第十五話まで終わりましたので、ご依頼だった第二十話までが整い次第URLをお願い致します。
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