十和里山伝説「紡ぎの時計」第十幕 孤高の人

十和里山伝説「紡ぎの時計」

作者:神崎 小太郎

第十幕 孤高の人





※誤字脱字・構文など

> 三日後に復活する神は、エジプトのピラミッドから太陽の舟に乗り道すがらの嵐を負けずに、日本の東北の地に流れ着いたという。

⇒助詞「に」が4回出てきます。ただ、直後の述語へすべて係り受けしているので、それほど読みづらさはありません。

 文法として疑問が出るのは「道すがらの嵐を負けずに、」ですね。「道すがらの嵐にも負けず、」とすれば格助詞「に」がひとつ減ります。格助詞「に」と「にも」は文法上は別の助詞として扱います。

 あとは「三日後に復活した神は、」と過去形かなと。係り受けを見ると「三日後に復活する神は、」「日本の東北の地に流れ着いたという。」となりますので、「復活する」と現在形が過去形の述語に付いてしまうのでいささか具合が悪いです。この「三日後に」は時間を表す助詞「に」です。「太陽の舟に乗り」の「舟に」は移動するものを表す助詞「に」です。

 「三日後に」は時間の「に」、「舟に」は移動するものの「に」、「嵐にも負けず、」とすれば助詞「にも」となって、最後に残る「東北の地に」だけが到達点を表す格助詞「に」ということになります。

 これが助詞「に」が多くてもわかりやすい原因でもあるのです。


> 今でも、村の青池近くにはレリーフが立っており、この経緯をこと細かく残され、近くにはふたつの墓が作られているという。

⇒「この経緯がこと細かく残され、」「この経緯をこと細かく残し、」のいずれかですね。

 「レリーフが立っており」「この経緯が〜残され」、「ふたつの墓が作られている」のようにほぼ直後の述語で係り受けができています。しかも三文による重文構造なので、わかりづらさはありません。


>窓からは沈みかける夕日を浴びて、店の白壁が茜色の染まっていた。

⇒「茜色に染まっていた。」ですね。





寸評

 「ツインレイ」での一連のお話でしたね。

 そういえば、天智天皇のときに水時計が作られていたっていう話は効いたことがありますね。たしか「時の記念日」がその日に由来していたような記憶があります。

 まあピラミッドはなぜなのかはわかりませんが。おそらくエジプトでは砂だらけで砂を盛っても山にならないから岩を積み上げたと考えれば、日本のピラミッドが土盛りであることも納得はいくんですよね。玄室の位置もほぼ同じというのは、なにがしかの関連性を感じさせるにはじゅうぶんな材料ですから。

 オカルトっぽい話が展開されて、リアリティーの世界とオカルトのファンタジーな世界の境界線に立っているような状況ですね。


 新たに教えていただきましたURLは消去してかまいませんよ。




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