幽閉された兼家の姫 後編
陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜
作者 雨 杜和
第三部 現代と平安編「怨霊との戦い」
第二章 平安時代「深草の女房日記」後編
幽閉された兼家の姫 後編
https://kakuyomu.jp/works/16816452219750143893/episodes/16817330652328164493
※誤字脱字・構文など
>「やっぱ、やめようぜ。くわばら、くわばら。命あってのモノダネや」
⇒ちょっと迷ったのですが、グーグル検索だと「くわばらくわばら」は菅原道真の祟りとされた雷を恐れて、彼の領地であった桑原に落雷がなかったことから「ここは桑原なので雷を落とさないで」という意味で言っていたのが始まりだそうです。(諸説あります)。
ですので平安時代にはすでに用いられていたようですね。
>その美しさに頭は愕然した。
⇒「愕然」は「ト・タル形容動詞」であり、通常「愕然とした」「愕然たる思い」のように「と」「たる」をとります。
>ぬばたば色の黒髪がサラサラとほどけ、きめ細かい肌にほんのりと上気した薄紅色の頬があらわになる。
⇒「ぬばたまの」が「髪」の枕詞なので、「ぬばたまの髪」だけで黒髪を指しています。「ぬばたま」はヒオウギの黒いタネを指していて、黒色を「髪」になぞらえた言葉です。
※寸評
後半部分は日記には書いておらず、そこに宿る深草の女房の思念が伝えたことなのですね。
モチの手に渡り、そして思いを託せる人物と見込んだのでしょう。
このあたりは賀茂光栄と同じように、託すに足る人物と見られていた。
おそらくですが、藤原兼家の娘「姫」であるマロンが心を許せる唯一の人物として白羽の矢が立ったのでしょう。
そしてのちのマロンと同様、細かいガラス状になって消えていく。
伏線としてもじゅうぶんに機能していますね。
賀茂光栄と深草の女房の思念を抱き、マロン探しを始めるのでしょうか。
それとも偶然見かけることになるのか。改稿前は地下鉄で偶然見かけてという形だったと記憶しておりますが。
でもモチは能動的に探しそうな流れですよね。
次回からいよいよ最終章。
新展開が見られるのか、楽しみにしております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます