応援コメント

最終話 平安の世、陰陽師と姫君」への応援コメント


  • 編集済

    助詞の「に」や「て」の重複は、僕も悩むひとつとなります。
    使い方で分かりづらさがなければ、重複しても良いと聞きほっとしています。

    ありがとうございます。

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     基本的には「助詞は重複しないほうがいい」のです。
     ですが、文体は人それぞれですから、助詞を複数出してもその人の味になることもあります。
     あとは助詞をかかり受けする語が直後にあれば、助詞の範囲が迷わなくなりますので、重複していてもとくに問題はありません。
     できればでいいのですが、ひとつの述語に同じ助詞は使わないほうが読みやすいですね。
     同じ助詞でよいのは並列の「と」「や」「か」「とか」「なり」あたりですね。これは元々並列する語なので一文に複数あっても問題ありません。

     あとは書き手として「意図を持つ」ことがたいせつです。
     意図もないのに助詞の重複をするとたいてい構文エラーをとられます。
     なので「意図を持っ」て重複するのは「あり」ですよ。

  • カイ様

    光栄は術で水に濡れないということを、あえて書きませんでした。
    ごちゃごちゃ書きすぎると、退屈で、読み手が飽きてくるということを優先しました。
    実は、初稿では、そういう全てを書いていたんですが、全部、削除しました。この作品、おそらく一万字は削除しています。

    カクヨムで読む作品と、一般書籍で人気になるラノベ作品を比べて読んで、よく思うのですが、人気のラノベ作品に無駄な記述が少ないと思います。
    一見、無駄な記述の地の文が多くても、また会話もですが、すべて、書き方や文体が洒落ていますよね。だから、読んでいても心地よいと思うのです。
    私の作品は心理描写がいいとか言われるんですが、時々、クドイです。それに、ただ情景を描写する、つまらない文章も多い。

    「会話」
     彼は笑った。
    「会話」

    こういうのを避けたいです。
    こういうことすべてを一から考えるべきなんですが。一気に書きすぎてるキライがあり、時間が足りません。
    芥川龍之介のように、一行に三日かけるなんて離れ業はできませんが、少なくとも、文章の表現、心地よさを大事にしたいと思っています。

    お忙しいのに、いつも、本当にありがとうございます。

    作者からの返信

     雨 杜和様

     まず「無駄は書かない」という執筆姿勢について。
     それを目指すべきですね。
     雨 杜和様の文体の持ち味は、丁寧な情景描写にあるのですが、心理描写としての情景を描くのが小説では本意なんです。
     不穏なことがありそう、または今不穏な状態にあるなら、分厚い雲が湧いて雷が落ちるような、景色を心理の反映とみなす。
     見る人が読むとあざといのは確かなのですが、なんの前触れもないのに出来事が起こるよりはドラマチックになります。
     本作でも法光の怨霊が現れる日の情景として風雨の激しい天気を演出してしますよね。不穏な空気を感じてもらうのに最適の情景描写といえます。
     このあたりが雨 杜和様の真骨頂ですので、突き詰めていきましょう。

    「会話」
     彼は笑った。
    「会話」
     ですが、これは避けたほうがよいですね。
     とくに雨 杜和様の文体だと、とたんに稚拙な印象を与えてしまいます。
     私はの文体は「読みやすさ」を最重視しているので、会話文が応酬することもかなりあるのです。
     でも雨 杜和様の文体は「趣」を感じさせるものですから、無粋な書き方は生きてこないのです。


     会話文はキャラクターの声がそのまま表れますから、工夫のしようもない。
     でも地の文であれば、書き手自身の持つ「文体」を活かすべきです。
     地の文で一文も「無駄にしない」ためには、物語全体を頭の中に構築する必要があります。

     物語はこれからこう推移していくから、この時点での地の文ではこう書いておくとのちのち伏線として生きてくる。

     これができれば雨 杜和様の「趣」のある文体は最大限に生きてきます。
     本作では「構成」を先にやってもらったのも、全体を把握していただきたかったからです。
     そして今回は二周目の改稿ですから、全体の展開がすべてわかっているうえです。だからより物語に沿った描写もできるようになっています。
     これを最初の執筆段階からできるようになることが、雨 杜和様の目指すところですね。
     書籍化を勝ちとってからの、編集さんとの校正ではどうしても直しきれない部分が多く、完成度が低いままで出版して二作目の声がかからない、という状態になりかねません。
     だから一回目の執筆でOKができるくらい、物語全体を俯瞰して把握できるようになるだけで、雨 杜和様なら文体にも惹かれるでしょうから紙の書籍化に近いところにいけるはずですよ。

     「構成」を執筆前にしっかりと練ること。
     これさえできれば、物語の完成度は飛躍的に高まりますし、二次選考以降も余裕でクリアできますよ。
     そういう心づもりで書いていきましょう。