平安の世、陰陽師と姫君 5
陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜
作者 雨 杜和
第一部 平安時代「陰陽師と姫君」
平安の世、陰陽師と姫君 5
https://kakuyomu.jp/works/16816452219750143893/episodes/16817330648712728679
※誤字脱字・構文など
> 姫の本名を知り、その名を使って呪詛することにでもなれば、それこそ恐ろしい。
>〜
>姫の狂気を秘めた顔に、恐ろしささえ感じる。
⇒ここで「恐ろしい」という単語が出てきます。
そのまま書くのは簡単なのですが、ホラーを強めたいなら別の語に言い換えるとよいですね。
たとえば、ベタですが、
>姫の狂気を秘めた顔に、思わず震え上がってしまった。
>姫の狂気を秘めた顔に、心胆が寒くなった。
と書けば、「恐ろしい」と書かずに恐ろしさが伝わりますよね。
ホラーは「怖い」「恐ろしい」と書かずにそういう気持ちにさせる文を書かないと臨場感に欠けるのです。
ちなみに「心胆寒からしめる」は「こちらから相手を震え上がらせる」意なのでここでは使えません。
※寸評
上記の指摘でホラーに寄せてみました。
第一部をきっちりホラーとして書くのか。あくまでもホラーっぽい作りにしておいて、第二部の令和時代の恋愛指南をメインに書くのか。
その意図を明確にしましょう。
恋愛指南をメインにするとしても、第一部はしっかりと手抜きなく書かなければなりません。
今回の長編の味噌は、第一部と第二部のギャップにあると思います。
姫の狂気から来るホラーと、ある種ノリのよい恋愛指南で口を出すポップな作風と。
そして最終選考まで進めたいのであれば、このギャップは激しいほどいいわけです。
同じ人物のまったく異なる面を描ききる。これは巧みな筆致がないと難しい。
ですが雨 杜和様には、描ききるだけの筆致がすでにあります。
あとはそれをどう物語に活かして選考さんにアピールできるか、です。
そうしたうえで第三部をしっかり締めましょう。
読後感が良ければさらに好感度は高まります。
たとえば第一部がホラーであっても、第三部をハッピーエンドで終えられたら、かなりの構成手腕を見せつけられます。
足りないのは「構成力」だけです。
ですので、しっかりと意図を持って描写し、伏線をしっかりと機能させる。
「妖狐の娘」と噂される姫のキャラクターをしっかりと立てて、物語の中心に置く。
第一部はここまで姫の残酷さを立てているので、このホラーじみた展開で姫をしっかりと立てられるかに腐心しましょう。
できれば第二部に使えそうな伏線も張っておくとなおよいですね。
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