平安の世、陰陽師と姫君 2

陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜

作者 雨 杜和

第一部 平安時代「陰陽師と姫君」

平安の世、陰陽師と姫君 2

https://kakuyomu.jp/works/16816452219750143893/episodes/16817330647878291114




※誤字脱字・構文など

 添削箇所はありませんでした。

 推敲お疲れさまです。




※寸評

 今回は姫17歳で、恋文も引く手あまた。でも心には意中の人物がいる。

 その状況で賀茂光栄と関係がありそうな賀茂法光の文に目を通し、返事を書こうとする。

 第一話から賀茂光栄に一途だけど、振り向いてもらえないから画策するようになるのかもしれませんね。

 これが姫の「恋の駆け引き」の手始めに?


 姫の素性と、恋愛テクニックの習得。

 このふたつが第二話までで提示されていますが、「物語の方向性」がここまでわからないのがどう出るか。

 平安時代の貴族ということで、変化が乏しい時代性が反映されていますが、だからこそ読み手の興味を引くポイントが弱いところがあります。

 序章は短くて内容はあまり詰め込めませんし、第一話は主役のひとりである姫を登場させないといけない。この一話だけで姫を立たせられたらよかったのですが、第二話まで姫の背景を描かないといけない。

 で、読み手は停滞した物語から離脱し始めるかもしれません。

 賀茂光栄の人物像をもっと掘り下げて、姫との関係性をなるべく早く読み手に示す。

 そこにドラマが生まれる余地があるのではないでしょうか。

 ここまでは惹きが弱いので、第三話も含めた部分で姫と賀茂光栄のお話を開示して、神秘的な陰陽師との恋の駆け引きを早めに出したほうがよいでしょう。

 そちらは盛大に盛り上がるでしょうから、「静と動」でいうと「動」に位置します。

 せっかく陰陽道を採用しているのなら、「静と動」を交互に表現してみてはいかがでしょうか。「静かな偶数話」と「動きがある奇数話」のように構成すると、陰陽の理も取り込めて、作品の魅力も高められるでしょう。



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