非公開作品のため諸々割愛致します。(4)
構文と誤字脱字など
> 彼はボクたちの承諾などお構いなしに、どこからかペンと白紙を加えて走ってきた。
⇒「ペンと白紙をくわえて走ってきた。」ですね。漢字で書くなら「咥えて」「咥えて」です。
>ただ、胸をギュッと締め付けられるような感覚を覚えた。
⇒「感覚を抱いた。」「感覚に陥った。」「感覚があった。」あたりですね。
> さっきまで誰もいなかったはずの場所に、異臭を放つ人形の生き物が不気味な笑みを浮かべて突っ立っていた。
⇒「人形」は「ひとがた」とルビを振るか「人型」と混同しない言葉を使うかしましょう。
> こんだけ遠くはなれていても吐き気がする。
⇒ここで「こんだけ」と表記するのが正しいかどうか。ここまで地の文を平文で書いてきてここだけ砕けた書き方をする。
これが意図的であればそれを受け入れますが、誤字ではないのでしょうか?
>常に孤独感を覚え苦しみ、薄幸な人間達、お前らにのような人間に自身と同じ運命を歩ませようとする、所謂悪霊の類いだ」
⇒「お前らのような人間に」ですね。
>「いいか、お前ら。お前らがコイツを目視できるようになったのは、お前らの中に生きたいと思いが僅かに生じて術が解けたからだ」
>「生きたいという、思い……」
⇒「生きたいという思いが僅かに生じて」ですね。
> これは、死にたがりだった僕と彼女の物語――、
⇒ここはラストを印象強くしたいのですが、私が意図を持って書くとすれば「これは、そんな死にたがりだった僕と彼女の物語」とします。
※構成と展開について
前話から引き続きファンタジー色が強くなり、それがふたりがひと山越えることにつながっていく。
ラスト前の描写も見事で、安堵と静けさを表しています。
全体的にこの物語は、前半の重い空気をどう転換して前向きになるかを描き出していますね。
できれば第一話でゾンビのような存在への伏線をなにか張っておくと、さらに物語に芯が生まれて感動も強くなると思います。なぜこんなことを思うようになったのだろう。あたりを一行追加しておくと、物語がさらによくなると思います。
ですが、全体的には秀作だと思いますよ。
これを高校生が書いたというのは、それだけでひとつの強いアピールになると思います。
上記した細かな点をクリアすれば、じゅうぶん戦える物語だと思いますよ。
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