非公開作品のためタイトル、著者名、URL等は割愛致します。(4-23)
第23話
> アスカから昼食を受け取ったヒバリ達は思い思いの言葉を口にし、室内を後にする。
⇒「室内を後にする」と書くと、「ただ室外に出ただけ」に読めるのでマンションなら「部屋を後にする」で一軒家なら「家を後にする」と書くべきですね。「表へ飛び出していく」とすれば動作に勢いがつきますので、躍動感が出ます。
ただ、次の文で「そうしてそれぞれがベランダに向かい、各々の持ち場を目指して散っていった。」とあるので、この文では「室内から出た」だけですよね。でも次に「ベランダに向かい」ということは、この「室内」と「ベランダ」は隣り合っていないのでしょうか。隣り合っているなら「室内を後にする。」を削って「思い思いの言葉を口にする。」で切ったほうがいいですね。長くなりますけど二文を一文につなげてもよいでしょう。
> この場に残ったのは利き手が不自由なアスカの手伝いを担当する本体だけ。
⇒この「本体」とはなんでしょうか。「誰の本体」と書いたほうがよいのかな?
ヒバリはすでにベランダから散っているし、ヒナと井氷鹿はこれから出ていくわけですよね。なので「誰の本体」なのかがよくわからないのです。
少し読んでいくと、
>「隊長!! ヒバリたちをよろしくね!!」
>「ああ、分かった。アスカを宜しく頼んだぞ。ヒバリ」
とあるので、ヒバリの本体ということになるのかな。それなら「昼食を受け取ったヒバリ達」が分身のほうであるわけだから、そちらに「ヒバリの分身達」と書いたほうがわかりやすいですね。
>「心配ならば不要だ。それに彼女らを野放しにして、厄介事に世話になるのは御免だからな。
⇒「厄介事に世話になるのは」がわかりづらいですね。「厄介事に巻き込まれるのは」かなと。「世話になる」は「誰かの手を借りる」意なのでここではミスマッチですね。
> 干からびたのような何か。
⇒「干からびた〜のような何か。」なのか「干からびたような何か」なのか。形容があるのかないのかで比喩かどうかが変わってきます。
※構成と展開について
井氷鹿と相性のよさそうな鯢大明神の登場ですね。井氷鹿のサポート役としての活躍が期待できそう。
今話の位置づけとしては、またルリと対決するための布石づくりですよね。
ルリを見つけることと、戦力を増強するようなパートかなと。
このあたりの作りはゲームっぽいですよね。
ボスと戦う⇒力不足を痛感⇒戦力増強⇒ボスと戦う⇒力不足を痛感⇒戦力増強⇒……
という感じで。ゲームに慣れている読み手へのアピールとしてはよい仕組みだと思います。
たまには別の話を挟むようにすると、物語に多様性が生まれて強い惹きが作れますので、そこもちょっと考えてみましょう。
今のままでも「ゲーム感覚」で読めるのでよいと思いますよ。ちょっとした贅沢な構成を考えてみたまでですので。
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