第二十八話 取引の摘発

サファイアオブプリンス

作者 サファイア

第四章 聖女の騎士団

第二十八話 取引の摘発


https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054890249790



構文・誤字脱字等

> 上の者に気に入れられようと、媚びの挨拶する彼らに呆れかえった。

⇒「媚びた挨拶をする」「媚びて挨拶する」のいずれかですね。



>「はい、我々の監視者からの情報です。深夜十二時に平民の連中が、地下倉庫にて我々の銃、剣などを何者かと取引するらしいです」

⇒深夜は「零時」ですね。



>  上流階級の彼らからの要望にカリーヌたちに目を向ける。

⇒助詞「に」が二回出てきます。後者の「カリーヌたちに」は「目を向ける」とあるように、見ている「方向」なので「カリーヌたちへ」のほうが適切です。

 あと「行頭二字下げ」になっていますので、「行頭一字下げ」に改めましょう。



> 中央にいた生徒は、シュテルから質問からの来るのが想定外だと思ったのか、キョトンとした表情を浮かべた。

⇒「シュテルから質問されるのが予想外だったのか、」「シュテルから質問が返ってくるとは思っていなかったのか、」あたりですね。



> 彼は人数や構造などについてシュテルたちに伝えると、挨拶をしてドアを閉めた。

⇒ここは助詞「を」の重複なのですが、「挨拶をして」「ドアを閉めた」と係り受けが直接なのでここはそのままでもかまいません。直したいなら「挨拶してドアを閉めた。」でよいでしょう。



>「彼は中流の出身だ。武器を買える金もあるし、平民を雇うことが出来る人件費も有るはずだ」

⇒「武器を買う金もあるし、平民を雇う人件費もあるはずだ」と縮められます。さらに縮める方法があります。「武器を買ったり平民を雇ったりする金もあるはずだ。」です。



>「とにかく、彼らが指定した時間に向かうぞ。タイミングを見極め次第、平民の彼らを拘束するぞ」

⇒「向かうぞ。〜拘束するぞ」は「ぞ」が締めに二回出てくるので強調効果が薄まっています。たとえば前者を「向かおう。」にすると強調効果がきちんと働きます。

>「とにかく、彼らが指定した時間に向かおう。タイミングを見極め次第、平民の彼らを拘束するぞ」



> 十一時五十分。

⇒午後のなので「午後十一時五十分。」と書きましょう。二十四時間制なら「二十三時五十分」と書けますが十二時間制なら上記です。



>「聞いたわよ? 今日は、訓練が駄目になったようね?」

⇒前の文とは場所が切り替わっています。時間は続いていますので「空行ふたつ」入れて会話している人が異なると示しましょう。



>「そして、その社長をこいつらが、あのスーツ姿のグループに殺され、『例のやつ』を漏らさずにいけた……奴らは、何のことを言ってるのだ?」

⇒主語と述語に短縮すると「こいつらが、殺され、」となります。つまり平民階級の人たちが殺されたことになってしまいます。「その社長が、殺され」ならつながりますので、

>「そして、その社長がスーツ姿のグループに殺され、『例のやつ』を漏らさずにいけた……奴らは、何のことを言ってるのだ?」

⇒もしくは、次のようにします。

>「そして、その社長をこいつらやあのスーツ姿のグループが殺し、『例のやつ』を漏らさずにいけた……奴らは、何のことを言ってるのだ?」

⇒となりますが、ちょっと難しいですね。先の「その社長がスーツ姿のグループに殺され」パターンが最もわかりやすいと思います。



>「あんたらが扱いやすいように改造しているわ。補充の弾丸は、部下に言えば、調達してくれるわ」

⇒「改造してあるわ」のほうが適切ですね。



>「アッハハハ! アメジストの時はボロボロだった癖に、よく言えるわねぇ!? その余裕、ズタズタにしてあげるわぁ! 上流とも屍になれぇ! シュテル・アルフォードォォ!」

⇒「上流もろとも屍になれぇ!」ですかね。




※構成と展開について

 ここも先まわり推敲をしていて省きすぎたり、かけらが残ったりしている部分が目に付きます。推敲したからこそ、継ぎ目がわからなくなる工夫も必要になりますよ。

 その工夫ができるようになれば、ご自身の目だけでも適切に推敲できるので頑張ってまいりましょう。

 展開としては「ルビーとエメラルド」戦の直前の話になりますね。いかにスムーズに戦闘に移行できるのか。かなり考えた作りになっていると思いますよ。

 では添削も「ルビーとエメラルド」戦に進みます。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る