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構文と誤字脱字など

>東京都-港区元麻布○×△にて覆面市民によって、バビアビーストの目撃情報が寄せられた!

⇒「東京都-港区」に半角のハイフン(-)が入っていますのでとりましょう。



> 位置的にも俺が一番現場に早く駆けつけられる。

⇒「一番」は副詞なので、係り受けする用言と直結させるのがセオリーです。

> 位置的にも俺が現場に一番早く駆けつけられる。



> このスピードなら、あと数十秒もすれば着くだろう。

⇒「数十秒もあれば」ですね。

 「数十秒もすれば」だとそのうちに着くだろうという意味合いになります。

 「数十秒もあれば」だとその程度の時間なら余裕で着けるという意味合いになります。



>「今回の襲撃では、魔物の先導役を果たす地帝人の目撃情報は寄せられなかった。

⇒この前の空行が2つですね。時間と場所が隔たっているので、「空行を三つ」にしてください。またはシーンが変わったことを示すために「◇◇◇」のような記号を使ってもかまいません。



>俺は椅子から立ち上がり、部屋を誰よりも早く後にした。

⇒「部屋を」「誰よりも早く」が「後にした」にかかります。

 長い修飾語から順に並べる法則により、ここでは以下のようになります。

>俺は椅子から立ち上がり、誰よりも早く部屋を後にした。



>「それで飯田隊員。昨晩の話はどうなった? 少しは考え直してくれたかい?」

>「……またアンタか。今日もお疲れ様ー」

>〜

> 部屋を出てるや否や、目の前にはマッドサイエンティストを思わせる服装をした女性がいた。○×の研究課に所属する、名は確か黒須。

> 俺は彼の話を適当にあしらいつつ、廊下を突き進む。

>〜中略〜

> そう言って、彼女はしつこく付きまとってくる。

> 魂胆が見え見えだ。溜息をついて彼女に向き合った。

⇒男同士で会話していて、「部屋を出るや否や」「女性がいた」わけですよね。では「彼」とは誰でしょうか。もしかして部屋にいる間に話していた男でしょうか。

 ということはその男と一緒に部屋を出たわけですよね。それを書かないと「俺は彼の話を適当にあしらいつつ」で頭にハテナが付きます。だって部屋を出たら「女性がいた」わけですから、通常ならその女性と話す流れですよね。

 そして会話が進むと「彼女はしつこく付きまとってくる。魂胆が見え見えだ。溜息をつ

いて彼女に向き合った。」とありますので、部屋の中にいた男性ではなく、マッドサイエンティストとおぼしき女性との会話に移行したのか、そもそも部屋の中にいたのが女性だったのか。「彼」「彼女」が正しく使われているか確認しましょう。




※構成と展開について

 地帝世界の獣人との戦いが見せどころになりそうですね。

 バトル描写もかなりこなれてきていますし、文体も読ませるものになっています。

 まずは主人公の活躍を見せて、それから日常へと話が移る展開もよいですね。

 細かな指摘が多いので、それさえクリアすればよいかなと思います。

 欲を言えば、物語で重要と思われる女性・黒須の描写をもう少し丁寧にしたいところですね。

 まあ彼女がそれほど重要でないのなら今くらいでもかまわないのですが。

 総合しても「一人称視点」の書き出しとしては80点に達しているのでじゅうぶん合格点ですよ。

 自信を持って書いていきましょう。



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