第二十五話 接触の理由は?
サファイアオブプリンス
作者 サファイア
第四章 聖女の騎士団
第二十五話 接触の理由は?
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054889339826
構文・誤字脱字等
> 4人は、志村の言葉に従いカウンターテーブルの席に座る。
>
> 座ったシュテルは、最初に接触した理由について尋ねる。
⇒「席に座る。」と書いているので、すでにシュテルたちは座っています。なので「座ったシュテルは」と改めて書く必要はありません。単に「シュテルは、最初に(真っ先に/まず)接触した理由〜」としたほうが自然です。
>そのお陰で数々の組織のボスの逮捕、壊滅を何度も成功したのさ」
⇒「数々の組織のボスの逮捕」は助詞「の」が三連続です。普通の方が理解できるのは2回までですので、他の助詞を使って助詞「の」の連鎖を断ち切ります。原文を活かせば、
>そのお陰で数々のボスを逮捕し、何度も組織の壊滅に成功したのさ」
⇒さらに手を加えると以下になります。
>そのお陰で多くのボスを逮捕し、組織を壊滅できたのさ」
>「へぇー。でも、どうやって貴方と僕の執事と知り合ったのだ? そもそも、財閥と貴方達の組織の人間と接触する機会は、無いはずだけど?」
⇒「貴方は僕の執事と知り合ったのだ? そもそも、財閥と貴方達の組織の人間が接触する機会は無いはずだけど?」ですね。
> カリーヌの問いに志村は、コーヒーを一口飲んでから答える。
⇒読点の打ち方が微妙かな。読点を打つと流れが切れるので、ひと塊で読ませたい場合は、
> カリーヌの問いに、志村はコーヒーを一口飲んでから答える。
⇒のように打ちます。これなら志村の動作が切れませんよね。
>なかなか心臓を掴めそうな情報が無く結局、無駄な時間を過ぎる羽目になり、これ以上やったら仲間の身に危険が及ぶと思い退職したよ」
⇒この「心臓を掴めそうな」は造語かな。なかなか面白い表現ですが、「小説賞」狙いのときは奇をてらわず平易に書いたほうがよいですね。とりあえずそこは置いておいて、「結局、無駄な時間を過ぎる羽目になり〜」がちょっとわかりづらいのでそこを直します。
>なかなか心臓を掴めそうな情報が無く、結局無駄な時間を過ごす羽目になり、これ以上やったら仲間の身に危険が及ぶと判断して退職したよ」
>スパイ要員とは、我々のような敵の組織の情報を渡すの人達だ」
⇒「敵の組織の情報を渡す人達だ」ですね。
>「俺もそういう考え持ってた。
⇒「俺もそういう考えを持っていた。」「俺もそう考えた。」「俺もそう考えていた。」あたりですね。
>「どうやら話せる機会が出来たらしく、これで一気に手が届くと思ってらしい。そこで奴らは、ある場所を指定してきた」
⇒「これで一気に手が届くと思っていたらしい。」ですね。
>「彼女らが、この島に入っているなんて、セキリュティは、どうなっているんだ」
⇒「彼女らが」とは誰を指しますか? ここまで「彼女ら」は話題にのぼっていませんが。もしかすると推敲したときに消した可能性がありますね。
>「話を戻すぞ。その酒場でな、もう1人ある人物がいたのさ」
⇒「もう一人いたのさ」「ある人物がいたのさ」のいずれかです。
>「俺が調べたところでは、その森本家と古くからの五十年間のお付き合いらしい。相当親しくしていたそうだ」
⇒「その森本家とは五十年間の付き合いらしい。」「その森本家とは五十年来の付き合いらしい。」あたりですね。
> 志村は、自分のカバンが資料を取り出している間にマイケルとエリーは、森本について尋ねてみる。
⇒「志村が自分のカバンから資料を取り出している間に、」ですね。
>「見た表情だと、しかっめ面気味だったけど?」
⇒「しかめっ面」ですね。
>「あぁ。森本は、僕の家系がやってる銀行業とカリーヌの家系がやってるファッション業の下請けをやっている中流の家系の者だ。噂によれば潰そうと考えているらしい」
⇒なにを「潰そうと考えている」のかですね。
>「そうなのね。そう言えばそんな話あったね」
⇒「そうなのね。」は不要です。
>「こんな美女勢揃いなのね」
⇒「こんな美女揃いなのね」ですね。
>狂気に満ちた性格で知られており、拉致した人間を言葉では言い表せないほどに危害を加えることがある。全治したら、真っ先に殺すに行くだろうな」
⇒「拉致した人間に言葉では言い表せないほどの危害を加えることがある。」「真っ先に殺しに来るだろうな」ですね。
>「そうだ。サファイアは、リーダーの役割でルビーは、サブリーダーの役割で果たしてな。仲は悪いが、任務を完全に遂行する」
⇒「サファイアはリーダーで、ルビーはサブリーダーを務めていてな。」がわかりやすいですね。ただ、志村の会話のクセが出ているのであれば原文ママでかまいません。
>部下にサファイアのことを少し重点的に調べさすか」
⇒「調べさす」は方言のようなものなので一般的な「調べさせるか」でよいでしょう。
>「とにかく、こいつらの目的は、夜にシュテルの執事から聞かされてことだ。今後とも学園生活を送りながら、奴らに関する調査と壊滅の協力して欲しい。大丈夫だよな?」
⇒「シュテルの執事から聞かされたことだ。」「奴の調査と壊滅に協力して欲しい。」でよいでしょう。
>エリーは、ダイスゲームで金を倍以上にすべく増やす。
⇒これは日本語の議論で俎上に上がる「すべき」問題ですね。
よく「協力すべき」などと言いますが、本来は「するべき」なんです。
「話す」が「話すべき」なのはわかりますよね。「愛す」が「愛すべき」になるのもわかるはず。
では「愛する」はどうなると思いますか? 「愛するべき」が正しいのです。
たとえば同じ「〇〇する」の形である「噂する」を考えてみてください。
「噂すべき」と考える方が多いのですが、「噂するべき」が正しい。
これ、動詞の活用を考えればわかるのです。
「話す」「愛す」ともにサ行五段活用で、「愛する」「噂する」はサ行変格活用です。
ちなみに「べき」は古語のカ行四段活用「べく」の連体形で、今は体言として働きます。
で「話す」「愛す」と「愛する」「噂する」の連体形に例えば体言の「人」を付けてみてください。
「話す人」「愛す人」、「愛する人」「噂する人」ですよね。
つまり連体形ではサ行変格活用は「する」なのです。
「べき」は今体言として扱われていますから、当然──
「話すべき」「愛すべき」、「愛するべき」「噂するべき」になるはずなのです。
だからサ行変格活用で「する」を「するべき」と表記しましょうと、日本語論のある一派は主張しています。
ですが今はNHKでも「すべき」を使っています。
よって文法に忠実にしたいなら「するべき」、今の流れに従うなら「すべき」を選択するとよいでしょう。
両方使うのだけはやめてくださいね。統一性がないと判断されますので。
※構成と展開について
どうやら先まわりより先に添削していたみたいですね。
物語の展開としては、シュテルらとCSMO,森本と「聖女の騎士団」という対立の図式が明確になったところでしょうか。
第四章もまだ五話残しているので、この先どういった前提が築かれるのか。
それを見届けていきますね。
本日の添削はここまでに致します。
毎日だいたい12〜13時くらいから添削を始めているので、それまでにある程度の先回り推敲をして頂けると今日のようにすいすいと添削も進みますので、ご協力くださいませ。
それではお先に失礼致しますね。
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