第十七話 訓練開始

サファイアオブプリンス

作者 サファイア

第四章 聖女の騎士団

第十七話 訓練開始


https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054888120398



構文・誤字脱字等

> 長い時間、バスに揺れながら、目的地に到着し、財閥階級の生徒達全員が降りると数台のバスは、彼らが宿泊するホテルへと向かう。

⇒ここは読点を打ちすぎですね。あと、「目的地に到着し」までが生徒の描写で、「数台のバスは」からはバスの描写ですよね。一文でふたつのことを伝えようとしないようにしましょう。読みづらさが前面に出てしまいます。

> 長い時間バスに揺れながら、目的地に到着した。財閥階級の生徒達全員が降りると、数台のバスは彼らが宿泊するホテルへと向かう。



> 必要な道具等を抜き出した荷物は、全てホテルのスタッフ達全員それぞれの生徒達が泊まる部屋に運んでくれて、それを三時間以内にやらなければならない。

⇒ここがちょっとわかりづらいですね。「全てホテルのスタッフ達全員それぞれの生徒達が」のあたりで言いたいことが交錯しているようです。あと複数であることがわかる表現をしてあれば、あえて複数を書かなくても伝わります。「すべて」「達」「全員」だと複数を示す語が重複していますね。

> 必要な道具を抜き出した荷物は全て、ホテルのスタッフがそれぞれ生徒の泊まる部屋に運んでくれる。それを三時間以内に完了させなければならない。

⇒以前お話しした読点の打ち方のひとつですが、「必要な道具等を抜き出した荷物は、全てホテルのスタッフ達全員」と続くと「全てのホテルスタッフ全員」かと思ってしまうので、「全ての荷物を」という意味と解して「全て」を前文に含ませて処理しています。

 こうすると、どこまでかかっているのかがわかりやすくなっていますよね。



> 早速、生徒達は男女別に射撃訓練用の服に着替え射撃訓練室へ向かう。

⇒「射撃訓練」の字が二回出てきます。ちなみに前述しませんでしたが、「生徒」という言葉は単数だけを扱う語ではないので、複数の場合でも「生徒」でひとくくりにできます。

> 早速、生徒は男女に分かれて服を着替え、射撃訓練室へ向かう。

⇒こう書いても「服」が「射撃訓練」に使われる服であることはわかりますよね。



> このルームでは、最大100人まで射撃を行うことが可能で、高性能の的、一流のメンテナンス道具などの品々、しっかりと銃などを管理、掃除している。

⇒「最大」と「まで」がリミットを表す意味で同義です。「同時に100人まで」としたほうがよいですね。「高性能の的、一流のメンテナンス道具などの品々、しっかりと銃などを」ここも複数でなくても表現できる形です。ちょっと意味を取り違えている可能性がありますね。

> このルームは、同時に100人まで射撃を行うことが可能で、高性能の的、一流のメンテナンス道具、銃などの品々をしっかりと管理し、また清掃が行き届いている。

⇒こう書かれていると、かなりわかりやすくなりませんか?



> 生徒達、担任と引率の教師達が待っていると、アーサーラウンズの二人とその部下達が騎士庁のメンバー専用の扉から姿を現す。

⇒もし担任も複数であるのなら「生徒、担任と引率の教師達が待っていると」と書いても生徒と担任と引率の教師がすべて複数だとわかります。



> アーサーラウンズであるその一人が茶髪の筋肉が盛り上がった男性、もう一人が少し小柄な男性だ。

⇒先に「アーサーラウンズの二人」と書いてあるので、ここでは「アーサーラウンズである」は要りません。

> 一人は筋肉が盛り上がった茶髪の男性、もう一人が少し小柄な男性だ。

⇒「茶髪の筋肉が盛り上がった」だと、「茶髪の筋肉」ってなに? と思われやすいので、順序を変えます。係り受けの法則として「長い修飾語から順に書く」というのがりありすま。「茶髪の」「筋肉が盛り上がった」では長いのは「筋肉の盛り上がった」ですので、こちらを先に書くのです。



>「どうも、俺は合宿中にお前達を教えるアーサーラウンズの一人、ラウンズワンという者だ。本名は、残念ながら言えないがよろしく頼む。……おい!」

⇒「本名は、残念ながら言えないが」も「長い修飾語から順に書く」に従い「残念ながら本名は言えないが」とします。ただ、ラウンズワンの口ぐせとして「本名は、残念ながら言えないが」と言ったのであれば、多少文がわかりづらくてもそのとおりに書くのが鉄則です。口ぐせをとるか読みやすい文をとるか。それ次第で原文ママでよいでしょう。



> ラウンズワンは、ボーッとしていたもう一人の男性の肩を叩き、叩かれた男性は、ようやく気付く。

⇒「男性」「叩」の字が重複しています。こういうときは代名詞を使います。

> ラウンズワンが、ボーッとしていたもう一人の男性の肩を叩くと、彼はようやく気付いた。

⇒ここも過去形にした理由ですよね。ここは「気づく。」だと「今気づいたばかりだ」という意味合いになります。「気づいた。」だと「それで気づいたのでそのあとなにかします」という意味合いになります。だから過去形の「気づいた。」と書いて次の文を引き出す目的です。



>「よく、アーサーラウンズに、なれたな」

⇒ここの読点は声に出して読むとかなりつっかえますよね。読点を省いてもひと息で読める量なのでここではすべて省きます。

>「よくアーサーラウンズになれたな」



>「す、すまない! 僕は、ラウンズツーと言う。一日早く一人前の騎士として育てる手伝いするので、よろしく」

⇒「一日も早く一人前の騎士として育てる手伝いをするので」ですね。



>「さて、皆さん! 今日のスケジュールですが、午前中は休憩挟んでの標的をしっかりと素早く当てる正確射撃訓練。そして昼挟んでからは、物陰に隠れ利用して銃撃戦において効率の良いテクニックを身につける銃撃戦術向上訓練となっております! そして午後五時で、今日の日程は終了となります!」

⇒ここも言いまわし、口ぐせとしてなら致し方ないのですが、若干わかりづらいですね。

「午前中は標的に素早く当てる正確射撃訓練で、休憩を挟みながら。そして昼を挟んでからは、物陰を利用して効率の良いテクニックを身につける銃撃戦術向上訓練となっております」とすれば読みづらさは解決します。



>「あら? ここは、貴方達の訓練でしたか? こんなのところに居たら担任に怒られますよ?」

⇒「こんなところに居たら」ですね。



> 羽川は、このような返事に彼らは、「だから、何だ? 自分さえ良ければどうでも良い! お前達が、どうなっても関係ない」と言いたいのだとそう彼らは感じた。

⇒「彼らは」が二回出てきます。文を正してみます。

> 羽川の返事に「だから、何だ? 自分さえ良ければどうでも良い! お前達が、どうなっても関係ない」と言いたいのだと彼らは感じた。

⇒なのですが、「彼らは感じた」と断言してしまうと心の中を読んだことになります。

 ですので「と彼らは感じたようだ。」と推量にして態度のほうに力点を移します。



>「あんまぁ、調子に乗るなよ! はがわぁ!」

⇒「あんまり」の意味で「あんま」と言っているのだとしたら「ぁ」は書かないほうがよいですね。女性の侮蔑表現である「アマ」と似ているので解釈が難しくなります。



>「あぁ、そうかい! いいか? 俺達には、何も抵抗出来ない連中だと思っているが、俺達の背後には、あの方々が付いてる! いざ、やろうと思えば貴様ら達は、悲劇が降りかかるからな!」

⇒「俺達を何も抵抗出来ない連中だと思っているようだが、」ですね。あと「貴様ら」または「貴様達」だけで複数とわかります。



>「君、今ここで殺害するすれば君の人生は、台無しなるどころか、家族にも迷惑がかかる。それに、もし兄弟、姉妹がいたらどうなる? 「殺人者の身内」など言われイジメに遭うぞ? だから、ここは冷静になって頑張ったらどうだ?」

⇒「今ここで殺害すれば君の人生は台無しになるどころか、」ですね。「「殺人者の身内」などと言われ、」ですね。



> そう言って、彼らは無言のまま立ち去っていく。 

⇒「そう言って」いるので無言ではないですよね。以下くらいでじゅうぶんでしょう。

> そう言ったあと、彼らは無言で立ち去っていく。 



>「挙げ句の果てに、先生に銃口を向きやがって」

⇒「銃口を向けやがって」ですね。



> 財閥階級の生徒達は、平民階級の悪口を次々と言ってると、羽川が黙らせる。

⇒「財閥階級の生徒達は、平民階級の悪口を次々と言った。それを羽川が黙らせる。」

 くらいですね。



> 聖石とは、神聖な力が宿る鉱物のことで、入学式の直後に行われる『騎士の誓い』と呼ばれる儀式において、大勢の騎士庁の高位司祭が、生徒達の心臓に極秘の魔術で埋め込まれる。

⇒なにかおかしな文だなと思いましたが、「大勢の騎士庁の高位司祭によって、」ですね。また「生徒」と書いても複数であることがわかります。



> 戦闘や、訓練などで経験になることをすると、埋め込まれたその石が成長していき、能力強化、新しい能力を得ることが出来、さらに強化された若しくは得た能力を使い更にに経験を積んでいき聖石が更に成長してゆく。

⇒長いので二文に分けます。それでも長いんですけどね。もったいつけた言いまわしも少し改めました。

>戦闘や訓練などを経験すると、埋め込まれた石が成長していき、能力の強化や新しい能力を得ることができる。さらに強化された若しくは新しく得た能力を使い更にけんけんを積んでいくと星石が更に成長していく。



> こうした流れで繰り返し、繰り返しすることによって、どんどん強くなる。

⇒ここももったいつけた言いまわしですね。下記でじゅうぶんでしょう。

> これを繰り返すことによって、どんどん強くなっていく。



> ちなみに、この聖石は、とある場所にて、発掘されているのが、正確な場所は騎士庁の極秘事項となっており、全く知られてない。

⇒「発掘されているのだが、」「全く知られていない。」ですね。



> 早速、財閥階級の生徒達は、それぞれのシューティングルームに入る。

⇒この前の空行がひとつなのですが、説明が終わったので空行をふたつ入れましょう。




※構成と展開について

 人工島からバスで到着したことになりましたが、まあ水上バスなのでしょうか? と言っても山奥に向かっているから水陸両用バス? でもその程度の速力で着けるほどなら、日本にかなり近い人工島ってことになりますが。伊豆大島くらいのところでしょうか。

 射撃訓練が始まる前に顔を出しに着た平民階級ということですが、これはのちのちの伏線になっているんですよね?

 物語が長いので、なかなか追いつけないのですが、お一方の添削が終わったので、そのぶん明日からはこちらを集中的に見られます。


 できるのなら、本話以降の推敲を事前に行なってくださると添削効果が出やすいのですが、お願いできますか?

 過去の投稿に指摘だけするよりも、サファイア様がこれまでの添削を元にどう表現を改めるのかを見てみたいのです。それによって添削箇所が激減しますし、添削の効果を最大限に活かせます。

 できればぜひ自らも私の添削を踏まえて先回りの推敲を行なっていただけたらと存じます。



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