エピローグ 新米天使が今日も行く

見習い天使はそこにいる!

作者 ゆうすけ

エピローグ 新米天使が今日も行く


https://kakuyomu.jp/works/1177354054922344013/episodes/16816410413973033776



構文・誤字脱字

> これから始まる一人の新米天使の物語、そして、将来の見習い天使になる二人の物語、それはまた、別の機会にお話しましょう。

⇒以前話しましたが「お話ししましょう。」ですね。「お話しましょう」は「おはなしましょう」とも読めてしまいますからね。




※構成と展開について

 全編完結おめでとうございます。

 ここまで読んでくると、エピローグの位置に悩みますね。

 本編は間違いなく健次郎の物語なのですが、プロローグとエピローグはユアの物語になっています。

 どちらを優先するのか。これを検討しなければなりません。

 ゆうすけ様ご自身はどちらを主人公にするのがよいと思っているのでしょうか。

 おそらく「ユアが主人公」とお考えのようなんですよね。

 「角川文庫キャラクター小説大賞」でかすらなかった、とのことでしたが、おそらく選考さんは「健次郎が主人公」だと考えていたからだと思われます。

 本編は「健次郎視点」で進んでいきますから、そう考えて当然なんですよね。


 でプロローグ、第11話、エピローグについての検証です。

 本編が「健次郎視点」なので、それとは異なる敬体三人称になっていた部分のうち、気になっているのがこの三つです。

 エピローグは全編読んだ人へのご褒美として置いておくものなので、置くのならラスト以外にありえません。

 それに呼応するプロローグですが、エピローグとの対を考えれば作品冒頭に置くべき。ですが、そうすると「ユアが主人公」に見えてしまって本編の健次郎が割りを食いやすいのです。それでもよければ冒頭でもよいのですが、結論としてかすりもしなかったのであれば、プロローグが冒頭なのは失敗だと言われたも同然です。

 であれば一場か二場の後に置くのがベストでしょう。

 そうするだけでしっかりとした「健次郎が主人公」の物語になります。


 第11話ですが、やはり「サイオンジとアリスが人間界に行く」明確な描写を避けたほうが危機感も出て、より面白くなるはずです。

 ユアが銃をぶっ放して倒れたときの危機感がより増します。

 この危機感をネタバレで潰してしまうのは展開として惜しいですね。



 物語全般、健次郎のキャラがあまり立っていなかったのもツラいところかもしれません。

 ユアは口ぐせや仕草でかわいさを出せばよいのでキャラが立ちやすい。

 千紘はとっつきにくかったけどBLが出てきてキャラが立ちました。

 しかし健次郎は「ハルカファースト」だった頃は痛い系でキャラも立っていましたが、それが少しずつ外れていて最終的にふたりに埋没してしまいました。

 どのキャラが「キャラクター小説大賞」で割りを食ったかと考えればやはり「健次郎」なのです。


 どうテコ入れできるか。

 それができれば、本作は少なくとも各賞を獲れる物語だと思います。

 流行りを追っていないので読者選考だと戦いづらいですが、一発勝負の公募系には強くなれます。

 そのためにも「健次郎」のキャラクターをもっと立てたいですね。

 なにか得意技とか身体能力とか知性があるとか。特徴があればキャラは簡単に立ちます。

 それほど運動していないはずの千紘と走力がさほど変わらないので、あまり運動好きではないのかもしれませんが。それならそれで「運動音痴な主人公」をもっと強く押し出すべきでした。

 逆に言えば、それらがないため、平凡な主人公になってしまっているのです。

 健次郎が「ユアや千紘に負けないキャラ」になっていれば、この物語はもっと化けます。

 確実に各賞が狙えるくらいに化けます。

 とくに流行りの異世界転生だったりハーレムだったりといった作品を求めていない小説賞なら確実です。それほど惜しいんですよね。



 総評としては「健次郎のキャラクターをもっと立てて、ユアや千紘に負けないようにしましょう」ということになります。

 それ以外、演出や進行の面では、私の反応がゆうすけ様の意図通りに進んでいるのも勘案して企みが当たっています。

 だから「健次郎」を一人前の主人公に仕上げるために「キャラクターをもっと立てる」のです。



 以上でこのたびの添削依頼はすべて終了致しますね。

 推敲お疲れさまでした。


 また小説賞を狙いたいときに、お声がけしてくださいね。少しはブラッシュアップできますので、より戦える作品に仕上がると存じます。

 私も「ドラゴンノベルス」向けに新作を書きたいので、そのあとでの添削開始にはなりますが。

 私の近況ノートや「添削依頼用作品」で添削再開の報が出たときにでもご応募いただけたらと存じます。


 まずは残りの依頼をすべてこなして、次作を書いてからになりますので6月くらいからの募集再開になる予定です。

 私はその気になれば1日1万字ペースで書けますので、通院などを勘案しても二週間あれば十万字書けるので、フリーハンドになってからは早いはずです。



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