応援コメント

第五話 財閥としての朝」への応援コメント

  • ご指摘ありがとうございます。質問ですが、どうやら現代ファンタジーとはなにかということに関して、僕の認識にズレがあるようですね。僕は、正直、スマホ、ドローンなどが存在するけど、魔法を存在する。つまり、両方ともある世界だと考えていました。カイさんの考える現代ファンタジーとはなにか教えてくれませんか?

    作者からの返信

     サファイア様、推敲お疲れさまです。

     ジャンルは「現代ファンタジー」ならいいんですけど、「銃」が平然と使える世界観だと、どうしても異世界色が強くなります。
     剣と魔法があるのに、なぜ銃を習う必要があるのか。
     というのがどうにも引っかかっています。
     ここまで読んでいると「異世界ファンタジー」と「現代ファンタジー」をすべてミックスしているような印象なんです。
     「剣と魔法」がありながら、「スマホやドローンやテレビや内燃機関」が存在する。なので自信を持って「現代ファンタジーです」と言いづらいんですよね。
     そのままで「異世界ファンタジー」にしても成立しそうなんです。

     「現代ファンタジー」は基本的に現実の現代に依拠していて、そこに「ファンタジー」がプラスされた世界観、というのが私の理解です。
     もし舞台が架空の世界であれば、それはすでに「異世界」ですよね。たとえば「東京」に学園アルフォードがあれば「現代ファンタジー」と言い張れますが、とくにそういう説明もないので、架空の都市でのカースト社会が舞台なのかと判断すると、そこは「異世界」ですよね、となります。

     仮に「東京都だけど横浜市があってそこに学園アルフォードが存在する」というのなら「現代ファンタジー」でいいと思います。
     このように「現実の現代に依拠した世界を舞台にしたファンタジー」が「現代ファンタジー」ですね。
     「現実の現代とは異なる世界」だから「異世界」という認識です。

     なので、たとえば第一話にでも「学園アルフォードは大阪府に存在する」「太平洋上の島国に存在する」のように書いてあれば「剣と魔法」があっても「現代ファンタジー」と言えます。
     実際には「ここは人工島の学園都市アーサー。」としか書いていません。これ、現実に依拠していないんです。
     「現実の現代に依拠していない」ので「異世界ファンタジー」に現実の現代の道具などが存在する世界のように感じるのです。

     ちょっとした一文ですけど、「どこに存在するか」を「現実の現代」で示せたら、あとはどんなにファンタジーのレベルを高めても「現代ファンタジー」になります。
     ですので、本作を「現代ファンタジー」として定義したいのであれば、「ここは太平洋にある人工島の学園都市アーサー。」と書けば、確実に「現代ファンタジー」になります。
     「現実の世界とは異なる」のならすべて「異世界」になってしまいますよね。
     「異なる世界」イコール「異世界」ですから。

     書き出しをちょこっと変えるだけなので、それさえしてあれば、「異世界ファンタジーに見える」という書き手とのギャップはかなり埋められますよ。