非公開作品のためタイトル、著者名、URL等は割愛致します。(3-15)

 一同はあれから、アスカの家に集い、田中さんから直接話を伺っていた。

⇒「伺う」は「聞く」の謙譲語なので、ここでは不適格ですね。単に「聞いていた」でかまいません。



 それからしばらく沈黙が続いた後、田中さんが口を開いた口を開いた。

⇒「口を開いた」が二連続です。ひとつ削りましょう。



 ヒバリとヒナは翼を広げて別々の空に羽ばたいていき。

 井氷鹿は水紋を浮かべながら地中に沈んでいく。

⇒二文に分ける必要がないので、「〜羽ばたいていき、井氷鹿は〜」とするか、二文にしっかりと分けて「羽ばたいていく。井氷鹿は〜」とするか統一しましょう。



〜やがて完全に姿が見えなくなるまで見送った後、アスカは室内へと戻るのであった。

 各自に与えられたこの期間中、ヒバリは神札集めに専念することにしていた。

 やはり強敵との戦いになってくると神札は欠かせない。

⇒ここの間の空行を三つ入れてください。

 今は、

⇒かつて宇宙から御岩神社が光って見えたという逸話まであるほどだ。

〜


 空を旅すること数時間。

⇒を三つ空けているのですが、ここは単に時間が経っただけなので、空行ふたつが通常で、今回の場合はひとつでもよいくらいです。

 しかし先に指摘したところは、文章の主役が変わっているところなので、そちらを空行三つにしないと素直に読めません。



 パワースポットというだけ神聖な空気で満ちている。

⇒通常「パワースポットというだけあって神聖な〜」だと思います。



天孫降臨の際、ニニギを案内した張本人……の分霊として、ここの御岩神社でここの御岩神社で祀られている神なり!

⇒ここも「ここの御岩神社で」が二回書かれています。片方を削りましょう。



やはり、下駄の歯が高いだけ転ぶリスクが伴うようだ。

⇒ここも「下駄の歯が高いだけあって転ぶリスクが〜」とするべきですね。




※構成として。

 前半シリアス、後半ギャグで構成されていて、緊迫した雰囲気を緩めるのに一役買っていますね。この構成はよいところです。

 上記しましたが、シーンを区切るところを間違えているため、今のままだと読みづらいですね。空行三つ入れるポイントを正確に把握しましょう。


 展開として。

 前半のシリアスパートでは、アスカを中心に話がまわっていて、安定感がありますね。やはり人間のほうが感情移入はしやすいのだと思います。

 後半のギャグパートは、高下駄・天狗面の猿田彦がいい味を出していますね。

 今後彼女が戦力として加われば、さぞ面白いバトルシーンになるだろう、と感じさせます。取り澄ましたあたりも笑いがこみ上げてきます。


 今作は基本的にシリアス寄りのギャグ作品としたほうがウケはよさそうですね。

 重い話を軽妙に読ませる話術をこれからも磨いていくことをオススメします。



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