非公開作品のためタイトル、著者名、URL等は割愛致します。(2-09)
お見舞い品を片手に病院内を散策していると、目当ての病室が見えてくる。
⇒「散策」とは「これといった目的もなく、ぶらぶら歩くこと。散歩。」の意なので、ここでは不適当かなと思います。篠木に会いに行くという目的があるわけですからね。たとえば「静かに歩いていると」とか。
篠木の身体は蛸神に踏み潰されたことにより、ボロボロになっていたため、しばらく様子見の入院を課させられていた。
⇒正しくは「課されていた」「課せられていた」で、「課させられていた」は両者の混同ですね。「課す」の未然形は「課さ(ない)」でその受動形は「課される」、「課す」の可能形「課せる」の未然形は「課せられ(ない)」です。基本的に受動形は可能形を含んでいるため、どちらかといえば「課されていた」が正しいですね。次が「課せられていた」で、これは以前お話しした「方言」のようなものです。
アスカは如何にもその様子が満足といった表情で付近の椅子に腰がけた。
⇒「腰かけた。」ですね。
「そうえば、アスカ。お前が言ってた、聞きたい話ってなんだよ」
⇒「そういえば、」ですね。
今しがた話題に上がっていることに他所に、手元のメモに集中していたヒバリだったが、二人の目線が向けられていた事態に気が付くと目を丸くした。
⇒「上がっていることを他所に、」ですね。
チビ?という言葉にヒバリはキョトンする。
⇒この時点で「チビ」という単語は出てきていません。前後を入れ替えたときに残ってしまったのかも。
「……ヒバリ、最近ちょっと服が少し汚れてきてない?」
⇒「ちょっと」「少し」は同義です。どちらかひとつにしましょう。
ヒバリをは着替えると間もなく、脱いだ衣類を畳んでまとめ、鼻歌交じりに洗濯機の元へ駆けていった。
⇒「ヒバリは着替えると間もなく、」ですね。
この時、向こうに不審者がいるのではないかという疑惑が確執へと変わった。
⇒「疑惑が確信へと変わった。」かと。
構成の面ですが、ここも「1話1シーン」にしたほうがよいと思われます。
1話4000字程度あると、Webでは読みづらさを感じてしまうのです。紙の書籍ならそれほどでもないのですが、「次世代作家」がWeb上で行なわれる「小説賞」なら、できるかぎり読みやすくするのが最優先だと思います。
今回は病院とアスカの部屋の2シーンですが、それほど関連性もありませんので、分けたほうが構成としては正しいと思います。
展開としては、篠木が神様などを見られるようになったことで、アスカの相棒にもなりそうですね。まあ体を直してからでしょうけど。
後半のアスカの部屋の話では数々の神々が出てきますが、これらが本編でも活躍してくれるのでなければちょっと困りますね。もし今回の賑やかしとしてだけの存在だったら、この話は要らないことになります。
そこの是非は今後を読まないとわかりませんね。
では第10話へ進みますね。
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