非公開作品のためタイトル、著者名、URL等は割愛致します。(05)
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スマホを片手に魚屋への道を辿るのに夢中だった足先に、硬い物体が当たった。
⇒「硬い物体が当たった。」ですが、なにか物体が当たったことはわかったのでしょうか。単に足先に何かが当たったのを感じただけなのか。それによって「硬い物体」という表現が正しいかどうかがわかります。
何を隠そう、それは氷塊だった。
⇒「何を隠そう、」はパロディやコメディならよいのですが、その他のジャンルだとちょっと大仰ですね。単に「それは氷塊だった。」「氷塊だった。」と書いたほうがよりスムーズに情報を伝達できます。
ただ、アスカはそれを背負うしか他ならなかった。
⇒ここを見るとコメディ路線なのかな? もしコメディであれば先ほどの「何を隠そう、」を書いてもかまわないのですが。もう少し進んでから判断しますね。
「氷結している神様」だったとのことなので、表現としては「ただ、アスカはそれを背負うより他なかった。」ですね。「背負うしか他ならない」だと文が少しおかしいですよね。
凍結した歩道に足を滑らせないよう、慎重に着実に歩を進めていった。
⇒「歩道が凍結している」という情報がなかったので、戸惑いました。
氷塊に当たった時点でアスカが気づいているべぎてすね。
これには店主は引きつるように笑う。
⇒「これには」は不要ですね。もし使うなら「これには店主は引きつるように笑うほかない。」と書きましょう。
彼女の中にある最も古い記憶は、冬の寒さに凍えていたことだった。
⇒これも井氷鹿の心を覗いてしまっていますね。「三人称視点」ではこういった心や体の中から覗いたような描写は禁忌ですのでご注意くださいませ。
「あっ」と次いで出た井氷鹿は、ヒバリにお辞儀をした。
⇒「継いで出た」かなと思います。
感情の気迫が穏やかな井氷鹿は、自分から話題を出すことが苦手だ。
だから、こうして誰かと向き合ってても、だんまりを決め込んでしまうことがよくあった。井氷鹿はアスカの方へ視線を移す。
⇒「感情の起伏が穏やかな」ですね。
あと、ここも井氷鹿の心を覗いてしまっています。「だんまりを決め込んでしまうことがよくあった。」は井氷鹿の記憶ですからね。
「また会えるかな」と別れ際に思っていたヒバリ。
⇒ここもヒバリの心を覗いてしまっています。ここは口に出して言わせてもかまわないセリフなので、「「また会えるかな」と別れ際にヒバリは口にした。」でよいと思います。
翌朝の通勤途中、凍りついた井氷鹿を見つけ、アスカが再会を果たしたなんて言えない。
⇒「通勤」という単語でアスカであることは明確なので「アスカが」は無くてもかまいません。また時間が隔たっているので、最低でも改行はしましょう。
各部署から集計したものを元手にデータを作るという、根気が大事な部署だ。
⇒「集計したものを元にデータを作る」ですね。「大事な」は範囲の広い単語なので、たとえば「根気が肝心な部署だ。」「根気が肝要な部署だ。」「根気が命の部署だ。」など範囲を絞った語彙を使うようにしましょう。
生まれてから一度たりとも異性に付き合ったことがなかった。
⇒「異性と付き合ったことがなかった。」ですね。
突如、電気が消え去った。
⇒「消え去った。」は「消えていなくなった」意なのでここでは不適格ですね。
「突如、電気がすべて消えた。」が普通の書き方だと思います。「落ちた」と書きたかったのですが、下で「ブレーカーが落ちたようだ」と書いてあるので、ここは「消える」として近いところで同じ単語を使わないよう工夫しています。
その後、真っ暗な空間で二人の叫び声が響いた。
〜
「誰だッ? 誰かそこにいるのか?」
⇒「二人の叫び声が響いた。」でひとりぶんの会話文しかないので、情報が噛み合っていません。ふたりぶんの会話文を書くか、「二人の叫び声」ではなくたとえば「篠木の叫び声が響いた。」とひとりに特定するかしましょう。
そこには何もいない。
⇒「そこには誰もいない。」ですね。
その後、同フロアにいた警備員四人も姿を消したのだった。
⇒その場にいない人も消えた、と情報をどうやって手に入れたのでしょうか。
本来ならこの文は「神の視点」で嫌われるのですが、ここでは「読み手の心情を煽る」目的があるので、ギリギリセーフかなと思います。
ただ視点に厳しい選考さんが読んだら、減点されるので「煽る」意図があっても書かない方がよいかもしれません。
※本作がコメディに進んでいるのが、第四話から少しずつわかりました。
構成としてはここで損をしています。
できれば出だしの第01話からコメディタッチに書くと、コメディファンがガッツリ食いついてくれると思います。
第01話にコメディを含めるようにしてください。
また、この第05話は読み手の関心を惹くよい終わり方をしているので、この緊張感を次回第06話まで引っ張ってみてください。
ここも読み手がガッツリ食いつくポイントになります。
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