非公開作品のためタイトル、著者名、URL等は割愛致します。(03)
おそらくヒバリの容体を確認していたのだろう。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
ポケットにぶら下げていた小さな巾着袋から、紙包みを取り出した。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
ものの数秒ほど、その様子を黙って見守る。
すると、ヒバリはたちまち目をカッと見開き、口や耳の至るところから真っ黒な煙を発してピシッと起き上がった。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
⇒また「ものの数秒ほど」は情報の先出しになるので後に回しましょう。
「その様子を黙って見守る」はヒナでしょうかアスカでしょうか。
文の流れを追っていると、黙って見守っているのはアスカのように感じますが、「そしてヒバリの口を無理くり広げて粉をその中に注いでいった。」後にヒナが見守っているようにもとれます。どちらかをはっきりさせましょう。
で「ものの数秒ほど」は「すると、ヒバリは〜」のところに入れると自然です。
⇒アスカはその様子を黙って見守る。
するとものの数秒で、ヒバリはたちまち目をカッと見開き、口や耳の至るところから真っ黒な煙を発してピシッと起き上がった。
⇒これでわかりやすくなったはずです。
「攻めたてるつもりはないんだが……こうも再開を喜んでいる場合ではないようだ。ヒバリ、この鳥かごを見ろ」
⇒「どうも再会を喜んでいる場合では〜。」だと思います。
ヒバリは自身が置かれた状況下にようやく気づけたのか、首筋から冷や汗が線を描いていった。
⇒「自身が置かれた状況に」ですね。「置かれた状況」=「状況下」なので。
ヒナはしばらく様子を伺っていたアスカを名指した。
⇒「アスカ」と名指ししたわけではないので、ここは「アスカに向き直った。」くらいが的確ですね。
これまで冷静を着飾っていたヒナも、これには焦りの表情を浮かべた。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
アスカとヒバリはその後ろ姿をただ眺めてることしかできなかった。
⇒ここも「い抜き言葉」ですね。正しくは「眺めていることしか」です。
対してヒバリはしばらく黙り込んだままだったが、ついと口を開く。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
「神様にはね、それぞれ役割が割り当てられてるの。
⇒「割」の字の重複なので、ここでは「それぞれ役割が当てられてるの。」「役割があるの。」でよいでしょう。会話文であれば「い抜き言葉」にしてもかまいません。
地の文は「い抜き言葉」「ら抜き言葉」は減点の対象になるので気をつけてください。
ましてやそう簡単に理解できるものではない。ヒバリはここで例を持ち出す。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
「ヒバリはここで例を持ち出す。」は予告になっているので削りましょう。
そのうえで、次の会話文がヒバリから始まっているとわかる文を加えてください。
ヒバリは自分の失態を自身で拭うことのできない現状をとても悔やんでいるようだった。今に泣き出して上下する背をアスカは優しく撫でてあげた。
⇒行頭二字下げになっています。一字下げに戻しましょう。
また「今に泣き出して」だとわかりづらいので単に「泣き出して」でかまいません。
それにオニオンスープを添えて一通り昼ご飯は完成。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
それらを乗っけたトレーが、ヒバリの座るソファの前のテーブルに置かれた。
⇒地の文なら「それらを載せたトレーが、〜」ですね。
アスカは自身の料理分を口に運びながら、ヒバリを伺っていた。
⇒「自身の料理分を口に〜」は「自身の分を口に」で大丈夫です。
やっぱり抵抗があるのかな、と思っていたアスカだったが、ここであることが脳裏によぎった。
⇒「ここで」は要らないですね。「あることが脳裏をよぎった。」にしましょう。
「…………!」
⇒基本的にダッシュ(―)と三点リーダー(…)は二個セットで用います。
長くても短くても二個しか使いません。
最近はゲームの影響で数が増えていく傾向にありますが、その場合でも2の倍数で使うようにしてください。
そこだけ憶えていただければここは直さなくてかまいません。
そしてそれから視線をベランダの外へとずらした。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
だから、彼女一人で外へ行くことは許されていない。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
すると、ヒバリはガツガツとここでようやく食事に手を付けたのだった。
⇒「ここで」は要りませんね。語順もいじります。
⇒すると、ヒバリはようやくガツガツと食事に手を付けたのだった。
そうして間もなく、家を出て捜索を初めたのであった。
⇒「捜索を始めた」ですね。
死ぬ前に送っていた暮らしに戻りたくなって、もしかしたら生前に暮らしていた家に帰っちゃったのではないかと。
⇒ここは「死ぬ前の暮らしに戻りたくなって、」でいいですね。「に送っていた暮らしに」だと助詞「に」が重複します。また「生前に」「暮らしていた家に」と助詞「に」が多い文です。これを削ります。
⇒死ぬ前の暮らしに戻りたくなって、もしかしたら生前暮らしていた家へ帰っちゃったのではないかと。
途方に暮れて家に戻ったヒバリとアスカ。
アスカはヒバリをソファの上に戻した。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
何処かよそよそしい、何気ない返事がヒバリの胸に響いた。
⇒ここはヒバリの心の中を覗いてしまっています。
三人称視点では誰の心の中も覗いてはならないのです。
あくまでも外見だけを書くのが三人称視点です。
ヒバリは俯く。ヒナはそんな彼女の様子を伺っていた。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
穢れ。それは死や病によってもたらされ、高天原の神のみならず現世の神たちにもタブーされてる、不吉なエネルギーのことだ。
⇒「タブーとされている、〜」「タブー視されている、〜」のいずれかですかね。
どこで一夜を越そうにも氷点下まで下がってしまうこのシーズンである。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
「氷点下まで下がってしまう〜」は「下」の字が重複します。「氷点下となる」でかまいません。
潔く申し出たのであった。
⇒ここは「快く申し出たのであった。」のほうがいいかなと。
「潔く」だと「なにものにもとらわれずに」という意味合いが出てしまうので、嫌そうなものだけど迷いを振り切って、という感じになってしまいます。
「快く」は「自ら進んで行なう」意味合いになるので、快諾する、のように申し出るならこちらのほうが的確です。
この意外な一言に沈んでいたヒバリもアスカの方に視線を移す。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
こうしてヒバリはアスカの家に居候することとなったのだった。
⇒ここも「行頭一字下げ」ができていません。
また、ここは前の行との間に空行を入れて文を独立させたほうが断然よいですね。
ここは顛末を書いているので、これまでの文と続けるよりは、独立させて強調したほうが効果的だからです。
※ここまでが序章といったところですね。
物語の構成から見れば、序章としてきちんと成立しているので、読んでいて安定感があります。
ここからどのように進むのかですが、アスカの身体能力が高いのと、ドジなヒバリとのコンビなので、ある程度バトル要素を含む展開になりそうですね。
ヒバリが動きまわって、危機を巻き起こし、アスカが退治していくような感じかなと。
ある程度の術も使えるようですし、バディものとしてうまく成立するのではないでしょうか。
これからの活躍が楽しみになってまいりました。
とりあえず、アップされていた第03話までの添削となります。
もし引き続き添削を受けたい場合は、また近況ノートか募集作品かで手を上げて頂ければと存じます。
それでは推敲を頑張ってくださいね。
カイ.アルザード智水より
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