最終話 炎の巫女と氷のドラゴン

最終話 炎の巫女と氷のドラゴン


姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記

最終章 クロード

最終話 炎の巫女と氷のドラゴン


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816927859663925370



 悲惨な戦場に立つレヴァルが、仰ぎみるように見上げている。

⇒「仰ぐ」に「上を向く」意があるため、「仰ぎ見る」は「見上げる」とほぼ同義です。

 この場合は「仰ぎ見る」だけにするか「仰ぎ見ている」とするか。仰ぎ見るをあきらめて「見上げている」とするか。

 クロードが空を飛んでいるのを見上げているのであれば、

⇒悲惨な戦場に立つレヴァルが、こちらを仰ぎ見ている。

 でよいと思います。

 この後、どこまでがレヴァルの描写なのかがわかりづらいですね。


常に無表情だった美しい顔が、苦痛を受けたように歪んだ。それから、口もとを手でおおう。

⇒ここまでがレヴァルの描写であれば、「悲惨な戦場に立つレヴァルが」は「レヴァルは」として「ここから先の文の主体はレヴァルですよ」と示したほうがわかりやすいです。



 夕暮れのなか、神々しいまでに輝くフレーヴァング王国を守る神聖なる武器。

⇒ここは「神々しいまでに輝く」がどこまでかかるのか、係り受けの問題があります。

 パッと見ると「神々しいまでに輝くフレーヴァング王国」のようにも読めますし、「神々しいまでに輝く 〜 聖なる武器」のようにも読めます。

 もし前者なら、

⇒夕暮れのなか、神々しいまでに輝くフレーヴァング王国を守る、神聖なる武器。

 とし、後者なら、

⇒夕暮れのなか、フレーヴァング王国を守る、神々しいまでに輝く神聖なる武器。

 としましょう。これで一瞥して判断がつきます。



「クロード!」

「治癒魔法師を、早く、治癒魔法を!」


 妹が叫んでいる。

⇒このふたつの会話文。どちらもマリーナの声なのでしょうか。

 そのようでいて、違うようでいて、ちょっと曖昧ですね。

 そもそも記憶のないマリーナが「クロード」と呼ぶのも変な話ではあるんですよね。

 ですので、どの会話文が誰の声なのかを明確にしてください。

 「治癒魔法師を、早く、治癒魔法を!」がマリーナの声のようですが。

 するとマリーナではない誰かが「クロード!」と叫んだのかどうか。

 ちょっと悩ましい問題ですね。




※連載完結お疲れさまでした。

 あとは上記をちょこっと手直ししてくださいませ。

 さて、話の落としどころですが。

 クロードが氷のドラゴンとなり、炎の巫女サラレーンとともにフレーヴァング王国を救った。

 しかし急な覚醒であって身体が追いついていかない事態で、治癒魔法も効きづらい。そこにレーゲルクドレールが現れて最高の治癒魔法師のところまで連れていく。

 クロードを連れていこうとするレーゲルクドレールは、炎の巫女サラレーンの許可を受けているのかどうか。今のクロードはサラレーンと一心同体なわけですし。サラレーンは治癒魔法が使えないのかな?

 あと魔術師のレーゲルクドレールと、炎の巫女サラレーンの力の差もわからない。クロードを連れていこうとしてサラレーンが反対しないのかも知りたいところ。もしかして顔見知りだった、とか?


 ですが、今回の物語だと紙幅の関係でここまで書けていればよしでしょう。

 それ以降は時間軸としても後の話になりますし。

 そもそもクロードが生き残ってサラレーンとともにフレーヴァング王国の守護者となるのかもわかりませんしね。

 読み手に物語のその後を想像させる、巧みな構成だと思いますよ。


 こちらも一次選考は確実に通るでしょう。

 ただ「群像劇」は小説賞と相性が悪いんですよね。

 そこで二次選考を通るかどうか。

 通ったら三次選考で構成の良し悪しも判断されるでしょう。

 ですが、今作で「紙の書籍化」を目指しているのかどうかによっても、適切な作品かどうかが決まりますね。

 まあ文章力自体は一定レベル以上ありますので、二次選考も通過できると思ってはいます。ただ「カクヨムコン」の参加は私としても今回が初めてです。

 どこまで書けたらどこまで通過できるか。その実績がないんですよね。

 紙の書籍の小説賞だったら、また違った基準になりますけど。


 こちらもその後やエピローグなどが付くのであれば、そちらも添削しますね。

 今は書ききった自分を褒めてあげてくださいませ。

 お疲れさまでした。



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