クロードの飛翔

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記

第6章 ヴィトセルク

クロードの飛翔


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816927859392279147



 一方、石投げ機から繰り出される岩は容赦なく城壁にあたり、その度に、地震のように揺れた。

⇒「石投げ機」のルビ「カタパルト」が「機」にしかかかっていません。



「ああ、そりゃ、ちげえない」

⇒一般的には「ちげえねえ」ですね。「違い」だけを砕くとちょっと浮いてしまいます。



城壁内の兵舎をヴィトセルクは戦闘が終わると、必ず見てまわった。

⇒助詞「は」はなるべく目立つ位置に置かないと誤読を誘いやすくなります。

 ここは「ヴィトセルクは戦闘が終わると、城壁内の兵舎を必ず見てまわった。」か

 「戦闘が終わると、ヴィトセルクは城壁内の兵舎を必ず見てまわった。」のいずれかですね。



 非戦闘員に敵が射た矢を集めさせ補充するほど、物資が逼迫しはじめていた。

⇒ゆうすけ様の指摘があった部分ですが、さらにわかりやすくする手があります。

 なにが難しいかというと、係り受けが遠いのです。

 [非戦闘員に{敵が射た}矢を集めさせ]補充するほど、物資が逼迫しはじめていた。

 この形にすると言いたいことがわかると思います。

 「非戦闘員に」は「集めさせ」との係り受けとなります。

 間に「敵が射た」があるので、「非戦闘員に」が用言「射た」とくっつくのではないかと読めてしまうのです。

 見直すなら、

⇒敵の射た矢を非戦闘員に集めさせ補充するほど、物資が逼迫しはじめていた。

 ですね。助詞「が」がふたつありましたので、「敵が射た」は「敵の射た」に変えています。これでわかりづらさは感じない一文になったはずです。



あの男はこの城でも一・二を争う手練れだ。

⇒「一・二」と表記すると「1.2」の意味になります。区切りたいなら「一、二を争う」ですね。またこの作品は数を1、2、3と付けているので、「一二を争う」と書いてもまったく問題ありません。「四六時中」と同じ形だからです。




※物語がいよいよ本格的に動き出しますね。

 この状況下でクロードがどれだけ活躍するのか。

 異世界ファンタジーならではの「ヒロイック」な活躍だと盛り上がるんですけどね。

 レーゲルクドレールと話し合いに臨むと面白いかもしれません。

 彼も異形と見られていますし、話せば意外と寝返ってくれそうではあります。

 マリーナの根性も気に入っているようですし。

 もしレーゲルクドレールを引き抜けたら、シッゲイル公爵も攻め手を失う可能性もありますしね。彼の実力を知って雇っているのでしょうから、敵にまわったら引き揚げるしかなくなるかもしれません。

 それができるのも、異形の翼族であるクロードだからこそ。

 そう考えると「ヒロイック」な立ち回りですよね。

 そもそもレーゲルクドレールはシッゲイル公爵にマリーナをさらったと伝えていないようですし。もし伝えていたら、これみよがしの人質にするでしょうからね。


 クロードを戦場で用いるにしても、上空から爆弾でも落とすくらいしかやりようがなく、しかも弓で射られたら逃げ場がありませんからね。

 空が飛べるくらいでは戦力にならない。

 あとは翼族と渡りをつけて彼らを引き入れるか、氷のドラゴンを説得させて背後から急襲するか。

 戦場と能力を順当に考えるとこのあたりかもしれません。


 娯楽性の高い展開が期待できそうですね。



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