この愛しいクズ
姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜
/作者 雨 杜和orアメたぬき
第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記
第6章 ヴィトセルク
この愛しいクズ
https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816927859392241674
矢が2本が腕の鎧を突き破ったが、痛みは感じない。
⇒「矢2本が腕の鎧を」「矢が2本腕の鎧を」のいずれかですが、「二本腕」と勘違いそうなので前者の「矢2本が腕の鎧を」がよいでしょう。
カタパルト(石投げき機)から繰り出される巨大な石にも城壁は持ちこたえた。
⇒「カタパルト(投石機)」か「カタパルト(投擲機)」かですね。後者は「とうてきき」と読みます。もしかして「石投げ機」の誤りなのかもしれませんね。
背が高い彼は堂々として、なにものにも動じないよう姿を見せうことで味方を鼓舞した。
⇒「姿を見せることで」ですね。
城から降りた場所が城下町であり、その周囲を城壁で囲まれていた。
⇒「その周囲を城壁で囲っていた。」ですね。「囲まれていた。」の場合は「その周囲は城壁で囲まれていた。」と助詞「は」か助詞「が」をとります。
今、シルフィン軍は、城壁の南と西側を囲む位置で対峙している。
⇒「対峙している」は「AとBが対峙している」のようにふたつのものをとる必要があります。
フレーヴァング軍を省略して成り立たせるには、
⇒今、シルフィン軍とは、城壁の南と西を囲まれる位置で対峙している。
と少し高度な文になります。
ちなみに「南」「西側」で「側」が付くのは、西側のみが囲まれているからでしょうか? 南にはシルフィン軍はいるけど囲まれておらず、西側だけが囲まれているのなら「南と西側を囲まれる」と書いてもなんとかわからないではありませんが、やや難しいですね。
「記録係の報告を持て」
⇒ここはちょっと意味がとりづらいですね。
「記録係の報告を持ってこい」という意味なのか「記録係の報告を待て」の誤用なのか。
このあと「記録係の報告」は持ってきていないので、どちらの間違いなのかがよくわかりません。
「南、西面を守る隊長たち伝えよ。明日の戦略はプランBに変更だ」
⇒ここも「南」と「西面」が統一されていません。この差が先ほどの「南」「西側」と書き分けたのと同じ理由なのか。
あと「隊長たちに伝えよ。」ですね。
※異世界の長さの単位でメートルを使っていますが、これはわかりやすさを優先したからでしょうか。それとも単なる手抜きでしょうか。
私の『秋暁の霧、地を治む』では、作中ではメートルは使っていないんです。そのかわり「里」を使っています。これはわかりやすさのためですね。そもそも日本の里と中国の里は長さが異なりますので、アバウトな距離にしたかったのであえて「里」を使いました。
キャラクターの身長はセンチメートル、体重はキログラムとキャラクターシートには書いてありますが、こちらも作中では使っていません。
ここで考えたいのが「オリジナル単位だとわかりにくいのではないか」ということです。
たとえば「300キルカ──約420メートル」のような書き方をする手もあります。この場合、独自単位を出してこちらの世界の単位と結びつけているのですが、これをやると説明が強くなりすぎるおそれがあります。すべてにこれをやる必要はなく、初出の一回だけにするとか、やりようはありますね。
ただし独自単位だとイメージしづらいのは避けがたいので、あまり独自単位を使いたくないとお思いなら「(1キルカ=1メートル)」と振り切ってしまう手があります。
単位は違うが示す長さはおんなじです、というやり方。
一見親切なのですが、読み手からは「なんだ、同じ長さなんだ。それならメートルでよくない?」という疑問も湧いてきます。
異世界の単位問題は、うちの『「小説の書き方」コラム』でも言及しているのですが、そこでも独自単位にするかどうかは作品次第としているんですよね。
わかりやすさを重視した異世界作品なら、独自単位にするとわかりづらくなる。オリジナリティにこだわりたいので、多少わかりづらくても独自単位を使いたい。
書き手の欲求としてどちらがよいのか。これを決めておくのです。
こちらは「ウルトラC」解釈なのですが。
ユーセイの例があるので、こちらの世界の人間がこの世界へ流れ着いて、そこで「メートル」単位を広めた、というのであれば、この世界の単位がメートルでもおかしくはありません。
ただし、これをやるとこの「メートルを広めた男」を「異世界賢者」として主役にした作品が書きたくなるんですよね。だって小説投稿サイトで流行っている異世界転移ものですよ。書かない手はないですよね。しかも自分の創り出した世界への異世界転移ですから。
つまりそのような物語を想定していないのなら、なんらかの違いがあってしかるべきではあります。
距離の単位をメートルにするかどうかは、アメ様がこの世界ならなにがふさわしいかで決めてください。
独自単位に換算表を使うのか、わかりやすいメートルを拝借するのか。
すべてはアメ様次第です。
実は「メートル」とは書いているが、こちらの世界の「メートル」とは長さが微妙に異なるんですよ、ということにするとか。
ただセンチは使わないほうがいいですね。センチはこちらの世界での「1/100」を意味している語ですから。70センチと書きたくても「0.7メートル」にするほうがよいですね。センチまで共通だとゆうすけ様のような疑問も出てきますので。
あと、ゆうすけ様が「攻撃している」というのは、この一文ですかね。
⇒ヴィトセルクの合図とともに、弓が放たれる。
このあとに「額に汗が浮かぶ。タイミングを間違えるな。焦るな!」
とあるので、放たれたのかまだなのかがわかりづらい、ということだと思います。
ここは、
⇒ヴィトセルクの合図とともに、弓が放たれる手筈だ。
とすれば、この文を読んだだけではまだ放たれていないことになります。
最後は「苦肉の策」が元ネタの『三國志演義』のものとは違いそうなところですね。
ここはあくまでも、この世界の「苦肉の策」を作ればいいと思います。
もし『三國志演義』と同じにすると、なぜあの笞打ちされて相手に寝返ると見せて焼き討ちする手を知っているのか、とこちらも疑問を持たれやすいですしね。
ここは自信を持って、アメ様の考える「苦肉の策」を披露してくださいね。
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