夫は誰の子ども?

妖しく闇に近づく薄墨色【カクコン7用恋愛ミステリー作品】

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第二部

第1章

夫は誰の子ども?


https://kakuyomu.jp/works/16816700427123188943/episodes/16816700428309298337



顔面の損傷が大きく整形手術を受けたが、かなりの傷で二度に渡る大手術だったようだ。

 当時の整形外科医を探し出した。医師の話ではね、徳岡氏が自分の顔写真を見せて、元通りにと頼んだそうです」

⇒「整形外科」ではなく「形成外科」ではないでしょうか。

 整形外科は骨格とそれを取り巻く筋肉や神経系を受け持ち、形成外科は組織の異常や変形、欠損などから機能および形態的に改善を目指すものです。

 顔面の損傷を改善して元の顔に近づけたのなら「形成外科」の範囲ということになります。



なぜならば、普通はエアバックで顔面の大きな損傷は免れる。車のエアバッグが開かなかったとでもいうことかね」

⇒前者が「エアバック」になっています。



※徳岡議員と玜介との間柄。

 その接点として陽菜子と徳岡議員を会わせた。

 突飛な行動ではあっても、これがないと話が進まないので、この時点で会わせた伏線を回収できていますね。

 と同時に、玜介の秘密にあたる伏線のひとつも回収しています。

 ひじょうに効率のよい展開です。

 アメ様は、こういった「伏線」をまとめて解決させる力がありますよね。

 伏線同士を接近させたりクロスさせて、そこで回収するような。

 近いところにあるので、いっぺんにいくつかの伏線を回収できます。

 だから効率がよいわけです。


 ミステリーでは必須の考え方なので、この作品もしっかりミステリーしていると思います。

 あとは「相反する伏線」をどちらかひとつ回収し、残ったほうは自然消滅させる手がありますね。


 今回の場合そもそもの「玜介がナイフで胸を貫かれていた。凶器はあるけど犯人がいない」というもの。

 これもいくつかの推論がこれから展開されると思います。

 そのとき「相反する伏線」を張っておいて、片方だけを回収する手が使えたら、さらにミステリーの確度が高まります。

 おそらくこの形でも解決していく謎と伏線があるはずですから、だいじょうぶでしょう。



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