別れ

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記

第2章–1 クロードの章(クロードとマリーナ)

別れ


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816927859308616085



「姫、誰と出くわすか、わらなねぇ。庶民言葉を使ってください。あなたとクロードは双子の兄妹。俺は兄貴ということにしときましょう。3人で行商をしていると」

⇒「わからねぇ」ですかね。



「食べれるときに食べておく。ことによると、明日は食事ができないかもしれないですから」

⇒エイクスが「ら抜き言葉」を話していますが、これが口ぐせなのかどうか。今ひとつわかりませんでした。言葉遣いが雑なのでしたら「ら抜き言葉」でもかまいません。ただ、その場合は以後「ら抜き言葉」を徹底してくださいね。



 先ほどまで見えていて赤い目が消えた。

⇒「見えていた」ですかね。


 砂煙をあげる壮大な軍が終わりなく続く。

⇒「壮大」は「さかんで(大きくて)立派なこと。」なのでちょっと違うような印象です。「ひとつのものが大きくて立派なさま」というイメージのある語です。「壮大な計画」のように。

 たとえば「勇壮」なら「勇ましく意気盛んなさま。」なので強そうな印象を受けます。



 いったどれほどの兵がフレーヴァング城へ向かっているのだろう。

⇒「いったいどれほどの兵が」ですかね。



※『薄墨色』と比べてまだ文章が粗いようですね。

 ただ、書いているものや表現したいものは伝わるので、見劣りしているというより「練り込まれていない」印象を受けます。

 こちらも投稿前に推敲できるゆとりが持てると、目も細かくなっていくと思います。


 ここからマリーナがなにをしたいのかの説明が必要ですが、今はクロードに一元視点があるので、マリーナの考えていることは読み手に伝わらない。

 この狙いはとてもよいですね。一元視点の利点がじゅうぶん活かされています。

 圧倒的な行軍を見て、クロードは「ダメか」と思っていますけど、マリーナはなんとかしてみせると考えているのでしょうか。

 一元視点だからといってすぐに視点を切り替えると散漫になるので、ひとつの場面では視点は変えず、場面転換とともに視点を切り替えるようにしてください。

 一人称視点と異なるのは、「場面場面で視点を切り替えられる」利点があることです。群像劇ではこれがないと『桃太郎』になってしまいますからね。

 かといって三人称視点にしてしまうと、うっかり「神の視点」になって大減点を喰らいやすい。

 「三人称一元視点」が群像劇の最適解と言われるのも、「神の視点」回避に友好だからです。

 ここまではそれほど「三人称視点」にブレていないので、安心して読んでいられますね。

 三人称一元視点は、「一人称視点」でバトンを繋いでいくのに向いています。

 この調子で「三人称一元視点」で書いていきましょう。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る