輝ける王

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第2部 弱小国家フレーヴァング王国戦記

第1章 ヴィトセルク王

輝ける王


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700429603869498



 このフレーヴァング王国では、長く宰相が実権を握ってきた。ヴィトセルクの父であった前王は傀儡王である。

⇒ここはおそらく文末処理の関係で「傀儡王である。」にしたのだと思いますが、過去の話なので「であった。」のほうが適当です。

 そのうえで、たとえば「ヴィトセルクの父である前王は傀儡王と揶揄された。」「前王は実質傀儡の王だった。」のような変化をつけると似たような文末でも違和感を抱かせないように処理できます。



 王権は揺らいでいる。それは国体の弱体でもあった。

⇒「国体の弱体」だと「馬から落馬」パターンなので「それは国体の弱化でもあった。」「国体の衰弱を意味していた。」とする手があります。



 王室に張り巡らせたヴィトセルクの密偵たち。

⇒「王室」は「国王の一家・一族。」のことなので、王族の隅々まで密偵たちを潜ませていたようなことになってしまいます。

 ここは「王国に張り巡らせた」か「国中に張り巡らせた」の間違いかな、と思われます。



『若いですかな。政務をないがしろにしがちで、困ったものだ』

⇒「若いですからな。」「若さですかな。」のいずれかだと思われます。



『西……、フ、フレルヴェル地域国境警備隊、ぜ、全滅…。シルフィン帝国部隊……、昨日未明、…急襲』

⇒たしか以前「ラドガ辺境国」を「ラドガ共和国」書いてあって、それを指摘したとき「共和国はシルフィンでした」とあった記憶があるのですが……。実は「帝国」だったわけですね。で「共和制」を敷いている。元老院もあるので、ローマ帝国あたりが元ネタかなと。



 執政官を頂点に元老院5人、その下に数名の政務官と民間代表によって政治は営まれており、その間には目に見えぬ政争がある。

⇒誰によって政治は営まれているのか、がよくわからないですね。

 「元老院」と「政務官と民間代表」の双方によってなのか。

 「元老院」はあるんだけど政治には介入せず、「政務官と民間代表」によって営まれているのか。

 ここを明らかにしないと続く「その間には目に見えぬ政争がある。」の「その間」とはどこを指しているのかがわかりづらくなります。

 もし前者つまり「双方によって」パターンだと、

⇒執政官を頂点とした元老院5人と、その下に位置する数名の政務官と民間代表によって政治は営まれており、その間には目に見えぬ政争がある。

⇒としたほうがわかりやすいですね。もし「元老院」が介入しない場合は、

⇒執政官を頂点に元老院は5人。その下で働く数名の政務官と民間代表によって実質的に政治は営まれている。双方の間には目に見えぬ政争が繰り広げられていた。

⇒とするべきかもしれません。

 ただ、私はこの世界の形を完璧に想像できませんので、書き手であるアメ様がどちらが適切かを選んで、その意図に近づけるように推敲してみてください。



 フレーヴァング王国への侵攻は反対派と肯定派のせめぎ合いがあり、対応が固まらなかった。


 皮肉なことに、ラドガ辺境国が後ろ盾になり、共和国内の侵攻反対派が賛成派にまわった。

⇒まず、第一文。これは素直に、

⇒フレーヴァング王国への侵攻は反対派と肯定派がせめぎ合っており、これまで対応が固まらなかった。

 としたほうがわかりやすいですね。

⇒次に第二文。助詞「に」の重複があってわかりづらいので整理します。

⇒皮肉なことに、ラドガ辺境国が後ろ盾となって、共和国内の侵攻反対派が賛成へまわった。

⇒「反対派が賛成派にまわった」ではなく「反対派が賛成にまわった」が正しいですね。「反対派が賛成派に」なら「ついた」で受けないといけません。



 フレーヴァング王国への侵攻は反対派と肯定派のせめぎ合いがあり、対応が固まらなかった。

 彼は、それが真実でないことを願っていた。まるで願えば叶うかのように、知りたい事実だけを知りたかった。宰相は重圧から逃げたかったのだ。

⇒こりあたりを断定してしまうと「神の視点」になってしまいますね。

 これをウーシェンからの報告、という形に改めれば、そう断定したのはウーシェンだ、となりますので、こう書いても問題は小さくなります。



「シ、シルフィン帝国の兵が、国境を超えて!」

「ほお。国境を超える前にはわからなかったのか」

⇒「国境」は「越える」ものですね。



 彼らの報告はマトを得ないこと、この上ない。

⇒「的を得ない」も今では正しいのですが、「的を射ない」が正式ですね。まあ今は正しい分類に入るので、そこまで目くじらを立てなくてもよいでしょう。




※かなりの突貫作業が見て取れます。アメ様もお疲れのようですね。

 あまり忙しいようなら、一日でもいいので二話書いたら丸一日休むなど疲れをとるようなシフトにしてくださいね。毎日書くのってかなりしんどいので。

 今回は、とくにシルフィン帝国や宰相の情報のあたりで「神の視点」になってしまっています。

 そのあたりをすべて「ウーシェンの書簡に書かれていた」ことにすれば、断定したのはウーシェンだ、となって体よく「神の視点」を回避できます。

 まあ今回は書簡があるから可能な技ですが。

 どうしても相手方の情報を断定しなければならないときは、断定せずにぼかすか、いっそ書かないほうが効果的なことも多いですよ。

 書きながら調整するのは難しいので、書きあげてから読み手目線で確認できるか。その精度を高めたほうがよいと思います。


 今回は、とくに帝国の未知の情報「反対派が賛成にまわった」こと、「宰相が情報を握りつぶした」ことは、伝聞か推量かを駆使するか、今回は例外ですが「ウーシェンの書簡に書いてあった」ことにするかしてみましょう。



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