第一部完結 ついに・・・『初夜』

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 王族の結婚

第3章 クロード

第一部完結 ついに・・・『初夜』


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700429603737515



この氷のように冷えた女性を、優しく、凛ととした気品をもち、心を失ってしまった上の空の人を。

⇒「凛とした気品」ですね。



 ──俺、どっちの味方をしたいんだ。もう、わからなくないぞ。ヴィトセルク王。俺は……。ちぇ、何を考えてるんだか。

⇒「もう、わからなくないぞ。」はわからないのか、わからなくはないのか。ここが不明ですね。おそらく「わからなくはないぞ」だと思います。



それが何なのか、クロードは理解できない。

⇒ここが「三人称一元視点」から「三人称視点」に抜けてしまっていますね。

 ここであえて「クロードは」と書かなくても、クロードの流れなのでまったく問題ないのです。書いてしまうと、急激に一元視点がクロードから引き剥がされてしまいます。

 ちょっとした言葉遣いの差なのですが、三人称一元視点は、基本的に「一人称視点」を「三人称」で書いたものです。主人公の感情を書いても、物語には客観性を持たせる「群像劇」向きな特別な視点です。

 客観性を求めつつ、視点が引き剥がされていないか。つねに確認してみましょう。




※これ、ヴィトセルクは酔っ払っていないですよね。

 たぶん酒を飲んだのは事実。そうでなければマリーナが酔っていると思うはずもない。

 でも酔っぱらいを装って、体だけでも取り戻したかったのかもしれませんね。

 第二部でヴィトセルク編となるわけですが、ここからが難しくなります。

 戦記ものは「戦場のダイナミズム」をどう描くか。

 それでいて「ヒロイック・ファンタジー」を目指すのかどうか。

 クロードで始めた物語がヴィトセルクで締めというわけにもいきませんしね。

 それをやったら「第一部の意味は?」と言われかねない。

 「群像劇」でありながらも、あくまで物語のメインはクロード。

 これができるかどうかですね。

 もしヴィトセルクで締めたいのなら、クロードとともに締めるべきです。

 ここからさらに難しい展開になってきますので、気を配りながら先へ進めていきましょう。



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