身代わりとして

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 王族の結婚

第3章 クロード

身代わりとして


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700429603675330



 マリーナが王にないがしろにされる立場は、自分が貶められたように苦しい。

⇒ここはぱっと見で助詞「に」の重複に見えますが、これは重複していません。

 念のため確認します。

 まず「王に」は「される」に付くので助詞「に」です。

 次に「ないがしろに」も「される」に付くように見えますが、元々慣用句で「ないがしろにする」がありますので、「慣用句」として扱います。なので助詞「に」ではありません。

 最後に「貶められたように」は比喩の形容動詞「ような」の活用形なので、これも助詞「に」ではありません。

 今回のように助詞「に」は「形容動詞の活用形」や「慣用句」であればみなしませんので、憶えておくと構文力が高まりますよ。



 そもそも彼は、よそ者として色眼鏡で見られている。

 ラドガ辺境国からついてきた使用人は数人、護衛部隊の10人ほどは城外で生活しており、部屋を守る警備兵もこちら側の人間ではない。

 フレーヴァング王国でクロードたちはよそ者だ。

⇒ここは「よそ者」と先に書いて、状況を書いて、そうしてから「よそ者」を定義しています。

 これだとわかりづらいので、最初に「よそ者」の定義をしたほうがよいでしょう。

 フレーヴァング王国でクロードたちはよそ者だ。


 ラドガ辺境国からついてきた使用人は数人、護衛部隊の10人ほどは城外で生活しており、部屋を守る警備兵もこちら側の人間ではない。



 クロードは考えるより行動してしまう男だ。

⇒ここで「男だ」を強調する意図が薄いように感じられます。

⇒クロードは考えるより行動する。

⇒と言い切ったほうがスパッとしています。もちろん「男だ」を強調したければ原文ママで。



 衛兵の返答に、「だから来たのです。取次ぎなさい」

 衛兵が取り次いだ。

⇒「取次ぐ」のか「取り次ぐ」のか、表記を統一しましょう。



 彼の世界は物語でできている。これまで、特殊な育ちから人と接するより本を読んで生きていた。それゆえに、まっすぐに夢物語を信じるところがあった。

⇒ちょっと説明くさいかなと、思わなくもありません。たとえば、

⇒彼の世界は物語でできている。本を読んで生きてきたので、まっすぐに夢物語を信じていたのだ。

⇒くらいに削ると、説明がうるさくなくなります。

 ですが、この言い回しのほうが彼の描写として正しい、とお考えなら原文ママで。




※今回はちょっと説明くさいかな、と感じました。

 「三人称一元視点」というより「三人称」の印象が強かったですね。

 もう少しクロードの心に踏み込んで、彼の立場からの描写をしたほうが、「一元視点」としては合っていたと思います。


 物語としては、マリーナを装ったクロードがヴィトセルクと会ったわけで、面白くなりそうです。

 ヴィトセルクがいつ頃からクロードに気づいたのか。

 それによって、フレイアを遠ざけた行為に意味が出てきそうですね。

 続きが楽しみです。

 あと、投稿ペースはきちんと把握しましょうね。まだ書き上がっていないと思いますので、ペース配分がかなり難しいと存じますが。

 あまり無理はなさらぬよう。

 続きを楽しみにしていますね。



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