愛人の存在

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 王族の結婚

第3章 クロード

愛人の存在


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700429579112938



 小間使いが訳ありげにほほ笑んだとき、けだるいような声が聞こえた。

⇒形容詞「けだるい」に比喩の形容動詞「ような」につなげる意図ですが、一般的には「けだるげな」「けだるそうな」を使います。

 そのうえで、あえて「けだるいような」と表現したいのであれば、原文ママで。



多くの人びとは彼女の威厳と美しさに蹴落とされ、言葉をのみ、挨拶してすぐ背後に戻る。

⇒「蹴落とされ」だと「足でドッカと蹴られて落とされる」イメージになります。

 一般的には「気圧(けお)され」と書いて、「気の強さに押し返される」イメージにします。



 二人は見つめあっている。

⇒ここで言い切ると、マリーナの視線までクロードが捉えていなければなりません。ですがクロードはマリーナの後ろに立っているので、マリーナの視線はわからないはず。

 ここは「二人は見つめあっているようだ。」のように推量の表現が適切かと存じます。



皇后をエスコートしてその場から去ったと聞いたが、戻ってきたようだ。

⇒「皇后」は「王太后」にしませんでしたっけ?



「これは、オッタル公爵夫人」と、ヴィトセルクは笑った。

「今日もお美しい」

⇒これは表現の問題なのですが、「と、〜した。」という書き方は小学生の感想文レベルに見られかねないので、小説賞狙いの場合は、なるべく減らしたほうがよいですね。

 ここでは以下のように書き換えると「と、」はなくても済みます。

「これは、オッタル公爵夫人」

 ヴィトセルクは笑った。

「今日もお美しい」



それぞれは自分たちのグループに戻るしかない。

⇒ここは助詞「は」が要らないですね。

⇒それぞれ自分たちのグループに戻るしかない。

⇒この場合は「おのおの」のほうが適切だと思います。

⇒おのおの自分たちのグループに戻るしかない。


「仰のとおりに」と言ったマリーナの目は冷たい。

⇒おそらく「仰せのとおりに」ですね。

 一般的には「仰せのままに」ですが、意図やクセなどもありますので、そこは問いません。



マルニ ガン先生の教えだ。

⇒「ニ」と「ガ」の間に半角スペースがあります。詰めましょう。



この会場にいる貴族たちが、コソコソと噂話しているのが目に見えるようだった。

⇒クロードはここで特技を発動していなくてよいのでしょうか。

 特技を出せば「噂話しているのが見える。」と断定できます。

 ですがここはあえての推量なのかが判然としません。

 なので、アメ様の意図を優先します。




※ここで愛妾の登場となりますか。実際に愛しているのかはわかりませんが。

 マリーナを「愛妻」とは感じていないようですが、それではフレイアを「愛妾」と感じているのかがまだわかりませんね。

 このあたりはヴィトセルク編に入ってからわかるのかな、と思います。



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