この者は王の妻です

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 王族の結婚

第3章 クロード

この者は王の妻です


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700429434962017



ラドガ共和国のような最先端の国じゃない。

⇒「ラドガ辺境国」じゃなかったでしたっけ? それともこちらが正式な国名でしょうか。



 小国フレーヴァング王国の人口は30万人に満たない。貴族や有力者たちは5000人くらいか。

 それでも、1日で謁見するには気の遠くなるような数だ。

⇒ちなみに「1日=24時間=1440分」ですので、とても1日ではすみませんよね。

 あくまでも「私たちの世界の1日」であれば。



 謁見上の扉から歩いてくる男は、レヴァルと呼ばれた。

⇒おそらく「謁見場」だと思われます。



それは、まるで花びらが満開に開いたような美しさだった。

⇒「満開に開く」は「落馬で落ちた」パターンですね。

 「満開に咲き誇ったような」あたりが適当かなと思います。



「皇太后さま」

⇒実はこれがいちばん難しい問題なのです。

 王国であれば国を治めるのは「王」、帝国であれば国を治めるのは「帝」、自ら「皇」を名乗った帝が「皇帝」で、日本では三皇のひとつである「天皇」を押し頂いています。

 この中で「皇」が付くのは「皇帝」と「天皇」だけ。

 で、「皇太后」は「皇」の血に連なる「母親」ですから、王の母という意味では少しズレます。

 古代中国で「皇太后」が出てくるのは「秦の始皇帝」以後ですから、こちらの条件も満たしていない。

 では王の母親はなんと呼ぶか。基本的に「王太后」です。

 ただし、が付きます。

 ここは「異世界」であって、身分階層の呼び方も歴史と相まって決めるのは書き手自身です。もしフレーヴァング王国がもともと皇国だったら、呼び名が「皇太后」でも問題はありません。

 拙作『秋暁の霧、地を治む』でも、王国なのに閣僚の呼び名を「長官」にしています。そして帝国の閣僚を「大臣」と。こちらも私たちの世界では逆なのです。ですが「異世界なんだから」ということであえて逆に設定しています。

 このように、「書き手の意図」としてあえて「皇太后」と呼べるのは書き手の裁量です。

 誰かに突っ込まれても「ここはそういう異世界です」と答えればよいだけ。

 ですが、なんの注釈もなしに使うと、拙作のようにマイナス評価を受けかねません。

 マリーナ王妃は「王妃」なので、どこまでが「王」で、どこからが「皇」なのか。一度整理したほうがよいかもしれません。

 たとえば「あらすじ」のところにキャラ名が書いてあれば、そこに「ヴィトセルク王の母で通称「皇太后」」とでも書いておけば、誰からも文句を言われる筋ではありません。

 呼び名をあえて変えているんです。

 それを明確にしておけば、ここから「皇太后」が出てきてもまったく問題はなくなりますよ。

 以下の記述に「王家よりも古いリングラール家のご出身ですから。」とありますので、このリングラール家を「皇」と呼ぶ根拠とするのも一手ですね。



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