処女の証し

姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜

/作者 雨 杜和orアメたぬき

第一部 王族の結婚

第3章 クロード

処女の証し


https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250/episodes/16816700429335069203



 ヴィトセルクとマリーナがすわり、来賓者たちの挨拶を受けていた。

⇒「来賓」は「式や会などに招かれてきた客」の意なので「来賓者たち」ではなく「来賓たち」で大丈夫です。



 なんだか緊張して、だからこそ、この地で彼がすべきことがわからない。

⇒古くからある問答なのですが、「すべき」は間違いではないか、というものがあります。

 現在ではNHKなどでも表記しているほど浸透しているので、もちろん使ってかまいません。

 ただ、歴史として聞いていてください。

 そもそも「すべき」は「するべき」ではないか、との強硬意見がありました。

 構文からすると「話す」の「べき」は「話すべき」、「書く」の「べき」は「書くべき」ですよね。つまり動詞の連体形に「べき」が付きます。

 では「する」の「べき」はどうなんだ、という意見ですね。

 「会話する人」のように連体形は「する」ですので「するべき」が本来正しいわけです。

 そこで「するべき」と表記しなければおかしい、という見解が生まれました。

 「すべき」はさ行五段活用であり、「するべき」はサ行変格活用なわけです。

 この誤用は概ね「愛する」に端を発していると考えられます。

 「愛する」は「愛するべき」とするのか「愛すべき」とするのか。

 アメ様はどちらが正しいと思いますか。

 大半の人は「愛すべき」を是とします。

 どうしてこうなるかといえば、そもそもさ行五段活用に「愛す」という動詞があるからなのです。

 「愛す」の「べき」なので「愛すべき」。ここまでは正しいのです。

 しかし「だからサ行変格活用の「べき」は「すべき」」とするのがそもそもの間違いです。

 と、日本語のお話になりましたが、現在ではNHKでさえも「すべき」を認めています。

 なので「書きやすいほう」「読みやすいほう」を選べばよいと思います。



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