物語がさらに深まっていきます

 警視庁捜査一課から派遣された篠崎が担当者。

⇒これで所轄の事件に本庁が出張っていたとわかりますね。

 第四話での「警視庁捜査一課、〜」は訂正しなくてよいですね。



 まるで子どもにでも言い含めるような調子。わざとか、性格か。ともかくいやな感じを与える男だ。

⇒「ともかくいやな感じを与える男だ。」と書かずに「いやな感じ」が表れるよう描写を工夫してみましょう。

 どんな行為が陽菜子はいやだと感じるか。小さなクセなどはうまく書けているので、ここでは単に「ともかくいやな感じを与える男だ。」は削除してもよいでしょう。



 彼は陽菜子のような女。つまり仕事で認められている女が嫌いだろう。理屈抜きで嫌悪感を持つ。

⇒「嫌いなのだろう」かなと。

 あと「理屈抜きで嫌悪感を持つ。」が陽菜子なのか篠崎なのかが判然としません。

「彼は陽菜子のような女。つまり〜。」と前置きしているので篠崎なのかとも思いますが、そこで「理屈抜きで嫌悪感を持つ。」と断定してしまうと篠崎の心の中が読めてしまいますよね。



※篠崎の尋問法は、「刑事コロンボ」『古畑任三郎』のような「揚げ足取り」なのかな。そのように見えました。

 ただその割には追い込み方がヘタというか手慣れていないように見受けられます。

 もっと言葉を引き出せるだけ引き出して、時間を変えて同じ質問をする。そこで「揚げ足取り」をして追い込んでいく。というスタイルのはずがやや知的ではないですね。

 まぁ昔の刑事ドラマによくいた恫喝するタイプの刑事よりはましですが。

 やや警察の威光を背負って威圧感で口を割らせるタイプに見えてきます。


※気になったのですが、ナイフから指紋を採取できなかったのでしょうか?

 もし付いていなければ犯人は手袋をしていたか指紋を拭き取ったかしたはずです。

 もし付いていたら陽菜子と同じか鑑定するはずなんですよね。

 たとえば夫が刺されていたのでナイフを抜こうとした描写があれば、ナイフに陽菜子の指紋が残る。そしてナイフには陽菜子の指紋しか付いていなかった。これなら状況証拠で陽菜子が第一容疑者になります。

 指紋がまったく残っていなければ、陽菜子が指紋を拭ったのか別の犯人が手袋などをしていたか。まぁ現在は指紋を拭った痕跡もわかりますから、その場合は容疑は半々くらいになりますね。

 こう書いてくると、私は恋愛感情がないかわりに論理的に考えるのが好きなんだなぁと思えてきます。ただミステリー小説には食指が伸びないんですよね(^_^;)。


 ちなみに私も昔、丸の内で勤務した経験があります。まぁ派遣社員ですけどね。

 官公庁に勤めていました。

 そういう意味で馴染みのある場所でもあります。



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