官能の日々 その5:最終話


https://kakuyomu.jp/works/16816452218537897016/episodes/16816452219650361448



 彼が寄りかかっている井戸にはバケツがなく、手には縄にかかっている。

⇒「手に縄がかかっている。」ですね。

 こうすると助詞「が」の重複にはなりますね。

 「縄に手をかけていた。」

 とするのが最善ですね。


 暗い夜空から永遠とも思えるほど遠くから、白い雪は降ってくる。

⇒ここは「暗い夜空から、」と読点を打たないと表現の効果が薄れますね。



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 ユーセイが「せん妄」だとして、咳が出てくるだけだと読み手にわかりづらいかもしれませんね。若干体温が高いとか熱っぽいとか。タンが出る……のは甘々恋愛にはふさわしくないし。ちょっとしためまいや幻覚のようなものを、と思ったら今回の幻覚である程度わかるけど。

 まぁ主人公のマリーナが気づかない(ような)状態だったから、読み手に唐突であってもある程度は理解できるのか。

 このあたりのさじ加減が難しいですね。


 ただ、今回ふたりで越えなければならないものがはっきりしたようにも思えます。

 マリーナが連れ戻されないようにするのと、ユーセイが健康を取り戻す方法を見つけ出すのと。

 この物語でハッピーエンドを迎えるには、このふたつを確実にクリアしないと難しい。

 そしてユーセイに関しては逆ならなんとかなるんですよね。

 過呼吸症候群のときに、袋を使って呼気をそのまま吸えば酸素が減って二酸化炭素が増える。だから過呼吸を抑制できるのですが。

 逆はどうすればよいのか。

 ちょっと考えてみたら、たとえば水辺がよいかもしれません。山や丘よりも海に近いほうが酸素は濃い。さらに水があり、波打ち際で水が砕けるときに多少酸素の生成に寄与するかもしれない。

 街より標高の高いところへ行くのは自殺行為ですしね。少なくとも街にいた頃は「せん妄」症状は出ていないようですし、標高の低い街に行けば多少楽かもしれない。

 う〜ん。理詰めで解決するのは難しいかな。

 それこそ「ビックリドッキリメカ」のようなものがあれば、とは思いますが、恋愛小説にフィクション度の強いアイテムが出てきてそれで解決、では締まらない。


 ここはミステリー畑のアメ様の腕の見せどころですね。

 甘々の恋愛小説でも、読み手の思考を要求する。

 ミステリーの癖かもしれませんね。



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