第5話 ラスクとララの過去

 今回は手っ取り早いところだけ添削しました。

 なるべくなら今日中に終わらせたかったので。

 さっそく添削しますね。




 ストレートに好きと言われて、私はちょっとくすぐったい気持ちになった。

私はこう思った。

(きっとラスクはいい子なんだわ。)

⇒こう書かなくても、すでにこの話はララの「一人称視点」で進んでいるため、蛇足です。

 下記でよいはずですよ。

————————

 ストレートに好きと言われて、私はちょっとくすぐったい。きっとラスクはいい子なんだわ。



それ以降私の記憶は無い。

⇒この書き方だと「ララはラスクを知っていた」ことになりますよね。

 でもラスクと会ってからも知らない人として接していました。矛盾ですね。

 どちらかを書き改めて、整合性をとりましょう。



しかし、僕はララ姫に覚えていてもらえるだろうか?最後に、あんな別れ方をしたのだから。

⇒ここで初めて「ララがラスクを憶えていない可能性」が出てきます。

 「憶えていない」のと「忘れている」のとは違います。

 記憶にないなら「憶えていない」、記憶にあるけど思い出せないなら「忘れている」ですね。



疑問が次々と沸いては消え、そして僕はある決断をした!

⇒「疑問が次々と湧いては消え」ですね。

 「沸く」は熱量が上がること、「湧く」は相次いで出てくることです。




========


 今回は短いのもありますが、あえて短くしました。


 まず「一人称視点」で視点を切り替えるのに、あえて書く必要はありません。

 なにか記号を用いて分ければよいのです。

 できれば、一話ではひとつの視点で統一してください。

 何人かの心の中が読めてしまうと、禁じられている「神の視点」にしか見えなくなりますよ。


 ではラスト第6話に取りかかります。

 文字数をカウントすると、少し手こずりそうですね。

 添削はこちらに書きますね。

 講評は原文のコメント欄にそのまま書きます。


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