第6話 森の襲撃

 今回はケアレスミスだけですね。

 やはり現代人が主人公だと読み手の負担が減りますね。これが「異世界転移ファンタジー」の人気が出るポイントかもしれません。



 トミが近くの木に隠れ、こちらにうなづいたのが見えた。

 ハアハアと苦しそうな息遣いをしながらオババはうなづいた。

⇒「うなずく」は旧仮名遣いで「うなづく」と書く人もいるので、一概に間違いとは言い切れません。とくにこの物語は戦国時代が舞台であり、歴女が主人公なので「うなづく」でもよいように見えます。ただし「小説賞・新人賞」の選考さんが見逃してくれるかはわかりません。

 ですので今は「うなずく」で統一されていますよ。とだけ申し述べておきます。


「テン……、たち…は」と、オババが聞いた。

⇒三点リーダーのルールですね。必ず二個セットで用います。時間が長かろうが短かろうが二個セットは変わりません。


 私は持っていた布を焼酎に浸して消毒して、オババの患部を強く抑えた。

⇒ここは「押さえた。」です。


「信長が虎御前山に付き城を築いている。そこなら」と、私が言った。

⇒「付き城」というのがなければ「信長が虎御前山に着き、城を築いている。」が正しいと思います。


 油汗が額に滲んでいる。

⇒「脂汗」が一般的ですが、「油汗」でも間違いではありません。



 楠木正成が糞尿で攻城戦をしのいでいたという話を思い返しました。

 糞尿は肥やしにもなりますから、当時はたいへん重宝されましたよね。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る