第5話 密偵として動いたとき、歴史も大きく動いた

 一人称視点の地の文は「主人公の心の声」なので、普段「ら抜き言葉」「い抜き言葉」を使っている主人公の場合、地の文も「ら抜き言葉」「い抜き言葉」にしてしまいますよね。

 ですが「小説賞・新人賞」となれば、地の文で「ら抜き言葉」「い抜き言葉」は減点対象になるので、会話文と地の文は区別して書くようにしてください。

 保守的な選考さんは「ら抜き言葉」「い抜き言葉」を嫌いますので。



満足に食べれない時代に太っているだけでも不思議だが、彼女の場合、もともとの骨格が太いからだろう。

⇒「満足に食べられない時代」ですね。ただ「ら抜き言葉」は主人公がそういう喋り方だと「これでもいいはず」と思いがちです。いちおう「地の文」なので「ら抜き言葉」は減点対象になります。


それが「いいな」という呟きにまとまったんだろうが…

⇒三点リーダーのルールです。


 永禄8年(1565年)には、幽閉された足利義昭を脱獄させ自領に招いてもいる。

 永禄11年(1568年)、朝倉義景35歳。

元亀元年(1570年)に出会った側室の小少将は劇薬としての効果はあった。

⇒西暦を全角文字で。


 しかし、私はそれはキッカケでしかない思う。

⇒「私はそれがきっかけでしかないと思う。」かなと。

 助詞「は」はとても強力で、文章の主体を指します。重複させると、なにを述べたいのかわからなくなるのです。


 8年前から、心に張りつめた多くの糸は1本づつ切れていき、

⇒「1本」は全角文字で。


 私は思う。朝倉義景に天下を統べる好機はあった。

⇒「朝倉義景にも天下を統べる」のほうがよいかもしれません。少なくとも天下統一間近まで行った信長が出てきますから。「義景にも」かなと。


 一方のやる気満々の織田信長、天下に向けて、なんと神を名乗りはじめていた。

⇒「一方やる気満々の織田信長、」



 今日の添削はここまでに致します。

 続きは明日、コラムを書いてからになります。

 最近ストックを作れないので、取りかかるのに時間がかかるかもしれません。

 うまく行けばかなりの話数を添削できる予定でいます。



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