寂しく、悲しい物語ですね。こういう話は感じ方が分かれるかもしれませんね。
少年が死んでしまうというのは、字数の制限でもない限り安直すぎるという感じ方と、いや、これはこれでいいのだという感じ方と。
私はどちらかというと後者ですが、「異邦人」「旅人」などの表現は、今ひとつと感じられました。
そして、もしかしたらこれも三人称小説の方がより感動的になったかもしれない。そのほうが、主人公と少年の気持ちをうまく描けたかもしれない。ちょっとそう思いました。
作者からの返信
レネさん
コメントありがとうございます!
こちらも高校生の時に書いたものです。
「異邦人」今ひとつでしたか。私は意外と気に入ってたのですけど。
亡くなった少年にとっては人生ですれ違う異邦人であり旅人のようなものなのかなと。接点がそれくらいなものだけど、きっとこれは恋とかではなくて、自分の存在を分かって欲しかったから渡す薔薇なんです。自分が長くないのは分かってる。だから誰かに知ってほしい。覚えていて欲しい。
あえて主人公の視点で書くことで全てが見えにくくなるのも狙いだったので、私はこれは一人称でいいと思っています。
今手を加えると、当時と感性が違いすぎるので全く別のものになりそうなのも嫌なんですよね。若かりし時の拙い作品でいいのかなと。
短編の良さって、その瞬間を鮮やかに切り取ることが出来るところにあるのかも。
美しく咲く薔薇が、少年の想いをのせて少女の手に渡り、枯れる。
薔薇と共に流れていく描写が素敵です。
作者からの返信
そわ香さん
コメントありがとうございます!
そうですね。それはあると思います。短編にも一応、起承転結があるものと、一場面だけを切り取ったようなものがあるのかなと思ってます。こちらの拙作はどちらかというと後者ですね。
少年の想いは恋ではなかったかもしれない。でもきっと誰かと繋がりたかったんだと思います。
実はこれかなり古くて、高校生の時書いたものなので、たぶん雰囲気が違う気がします。
若い時の方が文章はまともに書いていた気がしますね。