第2話 空港
初めて利用する空港は思いのほか広く、特産品などを販売する店舗に意識が奪われる。しかし、チケット購入が最優先と感じていたので何も買わなかった。
無事に購入できたそれは4万円弱で、作業報奨金の殆どが手元を離れていってしまった。
※ 囚人は皆10等工から始まり一定期間を経て昇等する。
※ 10等工で1時間作業をすると7円強。
搭乗まで1時間程あった為、少し早い昼食を摂るべく空港内を歩き回った。
最初に見つけた蕎麦屋で数年振りに天ざるを食したのだが、特に美味しいとは感じなかった。意識してはいなかったが緊張していたのかもしれない。
その後の搭乗手続きは何事もなかったが、指定された私の席には年配の男性が座っていた。
乗務員に話して移動してもらい無事に着席。離陸後はラジオを聴きながら雲海に見入る。
帰住地への到着時間は未だ定かならず。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます