『初めて』を捧げるの?


「さて、ご褒美の話をはじめましょうか?シュルティ・ラージャ・ラクシュミー・ラレ」

 突然、このような声が聞こえ、目の前に人型が浮かびあがったのです。

 

「私はヴィーナス、サムラートと呼んでもいいわよ♪」

「なかなか立派な戦いでしたね、スジャータ執政官が欲しがるわけね♪」


 シュルティは初めてサムラートに謁見したわけです。


「サムラート様には初めてご挨拶いたします、シュルティ・ラージャ・ラクシュミー・ラレです」


「お願いはここでは聞けないのよね……大きなお風呂でなければね♪」

「お風呂?」

「湯舟の謁見といってね、私の閨に侍った女となら、お風呂であったとき、ささやかな願いなら、聞くことができるのよ、寵妃の特権なのよ♪」


「貴女はその覚悟はあるの、私に『初めて』を捧げることを?」


 シュルティさん、首まで真っ赤になっています……


「そうよね、処女をよこせと言われてもね、恥ずかしいわよね、嫌ならそう言ってね、別に不都合など起きないし、起こさせないわ」


 シュルティさん、ここで覚悟を固めました、ラレ家の未来は私の決断にかかっている……

 ラージャ・ラクシュミー・ラレをここで終わりにするか、存続させるか……終わりにしても、ラレの地に住まうものに多分不都合はない、ただラレという共同体が終わるだけなのだ……


 しかし、先祖代々、誇りをもって名乗ってきたラレの家をなくすのは……

 

 シュルティさん、ここで全裸になって、跪いたのです。

 そしてサムラートの右足の甲を両手で触りながら、

「シュルティ・ラージャ・ラクシュミー・ラレの全てを捧げます、どうか、お受け取りください」


「わかりました、ではお風呂に行きましょう♪アニラも一緒にね♪」


 ヴィーナスさん、二人を伴い、フロッグの執政官迎賓館へ転移です。


「チャンドラさん、いまからこの軍人さんと、お風呂でエッチしますからね♪」

「えっっっ、いまからですか?」

「お掃除終わったところでしょう?見ていたのよ♪」


 こういって、ヴィーナスさんはずんずんと脱衣室へ。

 アニラさんは慣れたもので、さっさと服を脱いでいますが、シュルティはもじもじとしながら……

 最後の下着なんて、ヴィーナスさんに、はぎ取られてしまいました。


 湯舟に三人で浸かっていますと、ヴィーナスさんの手が、あらぬところに……

「まずアニラから味見してあげるわ♪」


 アニラさん、もう経験者ですから、遠慮なく声を上げたりして……


「シュルティはどうかな?」


 結局、シュルティさんも声を上げたりして……

 で、シュルティはベッドに処女の証をつけたわけです。

 

「さてお願いを聞いてあげるわ♪」

 シュルティさんは息も絶え絶えになりながら、お願いを連呼する羽目になったのです。

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