第28話 新しい家族、いえペットですよ!?
王都でする事は結構あるから、時間が掛かるかなぁと思っていたのだが。昨日ワープ拠点を通してしまうと、意外ともう大丈夫じゃんって気もして来るから不思議。
思わぬ所で請け負った、子供達の冒険者登録クエも滞りなく終了し。これでルカとアンリは、無事に後付けジョブ『戦闘体系派生システム』を習得する事が可能になった。
明けて次の日、家族揃ってウキウキ気分で受付け前で雑談に興じる。
「さてと……ルカは召喚スキルが欲しかったんだっけ? アンリは何を取るか、もう決めたかい? ってか、2人はハンターポイント幾ら溜まってるんだっけ?」
「えぇと、私は81ポイントあります……アンリはもっと多く持ってる筈」
「……218ポイントあるよ、祥ちゃんは?」
「えっ、どこを見ればいいの?」
央佳とアンリに教わって、何とかその数値を見つける事に成功する祥果さん。分かってはいたが、祥果さんの持っているポイントは著しく低かった。
そもそもこの初期大陸では、ハンターPは多く取得出来ない仕様なのだ。つまりは、子供達との獣人拠点の殲滅とPK返り討ち、それから家族での塔アタックで得たポイントのみ。
それでようやく、26ポイントを稼いでいた祥果さん。
相談した結果、祥果さんは今回後付けジョブの取得を見送る事に。確かにスキルが1つ2つ増えた所であまり意味は無いし、今でさえ魔法の多さに混乱の体なのだ。
これ以上スキルや魔法を増やしても、意味は無いどころか圧迫にしかならない訳で。もう少しポイントが溜まるまで、放っておいても特に害は無い。
傍観者に廻った祥果さん、お気楽に子供達のスキル取得を見守る事に。
一番手に名乗り出たのは、そんな訳で長女のルカだった。央佳のアドバイスを受けて、取り敢えず4つほど念願の召喚スキルに振り込む事に。
それで良いモノが出なければ、更に残りを注ぎ込めば良い。逆にこれ以上欲しいスキルが無いなと感じたら、セカンドジョブを取得するのを考慮に入れる感じだろうか。
まぁ、実は央佳も召喚スキルの並びは良く知らないのだが。
そんな小さな不安は、案の定と言うか的中したみたい。ルカが気合を入れて引いた召喚スキルは《指令》《召喚時間短縮》《パーツ付与:躰》《送還》の4つだった。
どれを取っても、その並びが良いのか悪いのかさっぱり判然としない。ギルメンに相談しようにも、何と1人も召喚ジョブを取っている者がいないと言う有り様で。
メイが機転を利かせて、受付けのお姉さんに質問してようやく判明。
「ルカ姉、召喚スキルを選択した時点でペットの種類と召喚の術は自動で覚えるんだってさ。ポイントで得たスキルは、ほとんどがペットに対して有効なスキルなんだって!」
「なるほど、そうなってるのか……父ちゃんの知識では、ペットは最初弱くて育てる必要があるって事くらいかなぁ。戦闘には自動参加してくれるけど、スキルが無いと言う事聞いてくれないらしいぞ、ルカ?」
「そうなんですか……大丈夫です、お父さん。約束通りに、ペットの面倒をちゃんと見て、頑張っていい子に育てます!」
こんな清々しい笑顔で言い切られてしまったら、親の立場としては頑張れと励ます他無く。どんなペットを貰ったのと、興味津々の祥果さんの言葉に。
ルカはエイッと気合いを入れて、初の召喚作業。
呼ばれて出て来たのは、何とも不思議な球体の毛むくじゃら生物。宙にふよふよと浮いていて、ネネでも抱けるくらいの大きさだ。色はピンクで、一応顔らしきものも付いている。
そしてデフォルメされた手足と、蝙蝠のような皮膜の羽。
ネネがいち早く反応して、その物体の正面に縫いぐるみを突き出して挨拶。物体からの反応は皆無、姉妹からのリアクションも同じく。
祥果さんのみ、可愛いねぇと賛同の得られない呟きを漏らす。
マリモみたいだねぇと、央佳は微妙に逃げ腰な応答を発する。受付嬢の話では、確か自動取得の召喚獣は取り直しは不可能だった筈。
つまり長女は、この変テコな生き物と生涯パートナー関係を結ぶ事に。変に子供達に悪印象を植え付けたら、この先ずっとルカが不幸になってしまう。
ところが当のルカは、嬉しそうにその物体を抱き寄せる。
「この子の名前、マリモにします! 毛がフカフカで可愛いっ……!」
「姉ちゃ、ネネも抱っこする……!」
どうやら龍人のツボは、他の種族とは違うようだ。それともこの2人が特殊なのかも、アンリはいつもの無表情だが、メイは思い切り相容れないと言う顔付きをしている。
召喚スキルでのペット呼び出しは、どうやら最初に大量のMPを消費するようだ。その代わり、敵に倒されるまでコスト無しで維持が可能らしく。
そして倒されたら、再召喚まで2時間待たないと駄目っぽい。
先程ルカが引いた《召喚時間短縮》は、それを半分の1時間に短縮してくれるスキルらしい。ただし、スロットを塞いでまで付ける価値があるかは微妙。
まぁ、スキルの少ない最初の内はアリかもだが。
ペットに戦闘指示を出す《指令》は、絶対に必要だろう。《送還》は必要ないかも、これは単純にペットが邪魔な時や死にそうになったら送り返す呪文である。
《パーツ付与:躰》は少し珍しい、試しに使ってみるように央佳が長女に指示したところ、瞬時にマリモに変てこな鎧が装備された。
推測するに、この召喚獣は前衛タイプなのかも。
「…………良かったな、ルカ。じゃあ次は支援スキルを取ろうか?」
「はいっ、お父さん」
これは前もって話し合っていた事柄で、ルカの親孝行な発案から来ていた。つまりは馬車の御者を央佳だけに押し付けておくのは忍びない、何とかならないかと。
ギルメンに尋ねてみたら、生活スキルにしろ乗馬スキルにしろ、とにかく支援スキルからよく出るとの話を聞いて。それならセカンドにと、そうルカが言ってくれたのだ。
何とも良く出来た娘を持って、央佳の心情は感無量。
上手い具合に求めたスキルの取得とは、残念ながら行かなかったけれど。結局ルカが得た支援スキルは《頑強》《オート回復》《移動力UP》の3つ。
残念がる長女だが、それぞれ使い勝手は良い補正スキルなので、それはそれで有り難い。綺麗にポイントを使い切って、これにてルカの今回の成長はお終い。
代わって、三女のアンリが受付けへと進み出る。
「ネネの番はいつ? 父っちゃ、ネネのは……?」
「うん、ネネはまだちょっと早いなー。抱っこしてあげるから、おいで?」
それであっさり、執着を失う四女。でも恐らく、信頼度の数値から行くと次はネネの番には違いない。《限定竜化》以外は戦闘力を持たない、ネネの弱体化を考えると恐ろしいけど。
その時はもう、そこまで迫って来ているのは抗いようのない事実。しっかり家族でサポートする環境を、今の内から培っておかないと。自分一人ではまず無理だ、それは分かり切っている。
助け合いこそ、家族の本分だと央佳は信じて。
アンリの選択は、さっきだいたい一緒に考えていた。変わり種の異端と盗賊ジョブを、本人は希望していて。パーティで不足を補う取り方は、まぁ間違ってはいない。
一点突破のピーキーな強さと言うのは、確かに存在するし否定はしないけど。全員が同じミスを犯して、全滅するなど馬鹿げているうえ美しくない。
それならば、リスクと手法の分散は立派な戦法だと央佳は思う。
PKの魔の手からの返り討ちのお蔭か、大量のハンターPを所有していたアンリ。お蔭で大量のスキルをゲット……代表で良さげなスキルは、異端では《影渡り》《ダメージ吸収》《ヒートアップ》、盗賊では《鍵開け》《スティールマインド》などだろうか。
結構なレアが混ざっているのは、引きも良かったが一気な大量取得のお蔭もあるだろう。やはり異端は変わったスキルが多い、央佳も少し欲しくなってしまった。
そう言えば、ギルメンの
「今、ギルメンの異端ジョブの使い手に聞いてみたけど……《影渡り》はやっぱりレアらしいぞ? 持ってる人、滅多に見た事無いってさ。
《ダメージ吸収》も、かなりレアで使い勝手良いらしいぞ、アンリ」
「……じゃあセットしてみるね、お父様」
姉妹の中では、特別風変わりな戦闘スタイルのアンリなのだが、それに更に磨きが掛かった感じだろうか。文字通りに《影渡り》は、影を伝って短距離を移動出来る特殊技らしく。
《ダメージ吸収》に至っては、ほんの短い間に限るが、相手の攻撃を吸収・反射してしまう超絶スキルらしい。ステータスの弱体化を補って余り得る力を、アンリは手中にしたっぽい。
これもひょっとしたら、神様の甘やかしのせい?
央佳も良く知らなかった、異端ジョブの他のスキルの並びは《SP量up》《影踏み》《理裂き》《ヒートアップ》などなど。《影踏み》は敵を移動不可にするスキル、《理裂き》は相手の強化を打ち消すスキル、逆に《ヒートアップ》は自身の強化らしい。
それだけ見ても、なかなか使える並びだ。他の属性魔法を伸ばしていないアンリにとっては、汎用性を入手する良い機会だったように思う。
しかもアンリは、まだまだスキルPの振り分けは保留しているのだ。
つまりは買ったばかりの両手槍に、幾らでもポイントを振り込む事が可能な訳で。何だか天井知らずに成長して行きそうな雰囲気、我が子ながら恐ろしい程強さを秘めた子だ。
ついでに盗賊ジョブの並びだが、こちらは《ギル収入UP》《スティールマインド》《落下ダメージ減》《敵対心贈与》などなど。
生活スキルが幾つか入っているが、それはそれで良い事だ。何しろアンリやルカは、レベルがまだまだ低いせいか、スキルスロットが多くないのだ。
つまりは、幾らレアスキルが増えてもセット出来ない悲劇が待っていると言う。
盗賊スキルはダンジョンや生活面で活躍出来るものが多いと聞くが、確かにそんな感じだった。落下ダメージを低くしたり、足が速くなったり、敵のドロップを微妙に良くしたり。
ダンジョンでは鍵を開けたり気配を消したり、罠を感知したり軽業で段差を駆け上がったり。パーティに1人いれば、本当に便利なジョブには違いない。
さっきも言ったが、アンリにそれ程のスロットの空きは望めないが。
戦闘系で面白いのは、《スティールマインド》と《敵対心贈与》だろうか。《スティールマインド》は、敵からHPやSPを盗み取るスキルらしい。
《敵対心贈与》は面白いスキルで、自分の稼いだ敵対心を、何と盾役に擦り付けるスキルみたいだ。アタッカーには是非欲しいスキルだが、果たしてアンリはそこまで削り専用のアタッカーに成り得るのだろうか?
その将来が、楽しみなような不安なような……。
ルカもアンリも、一応その場で使うスキルをセットし終わったらしい。とは言え、召喚ペットは最初の間、弱くて足手纏いにしかならない筈だが。
試しに外に出て、戦闘してみたいとのルカの願いに。それじゃあギルメンに連絡入れるかと、念の為の護衛の要請テルを飛ばす央佳。何しろ、ここは人の雑多な王都である。
どんな連中の監視の目が光っているか、分かったモノでは無い。
それは昨日の、フィールド作業中も思った事。さすが雑多なレベルの冒険者が徘徊する王都、近付く者が高レベルだと、ついつい敵意を持っているのではと被害妄想を抱いてしまう。
こちらにはアンリがいるので、不用意に接近する者に対してはアドバンテージがあるものの。敵意の程度までは察知が出来ず、一々身構えるのも疲れてしまう。
そんな訳で、今回も何人かが護衛に来てくれる事に。
受付けを離れようとしたら、パパは交換しないのかとメイの素朴な質問。そう言われてみれば、実はハンターPは結構溜まっていたなと気付く央佳だったり。
彼の勝手な約束事として、何か良い事があった日などに、運試し的に交換に踏み切る時があるのだが。せっかくここまで出向いているのだから、交換も悪くないかも。
最近は、子供にかまけて自分の成長は棚上げばかりだったし。
「よぅし……父ちゃん、交換しちゃうぞ!!」
「頑張って、央ちゃん!」
「「「「頑張れ~~!!」」」」
祥果さんと、それから子供達から一斉に掛かる励ましの声。何を頑張るかは不明だが、つまりは良いスキルを引くためのくじ引き前の念入れみたいなモノである。
長い事ネットゲームをやっている央佳だが、家族からこんな声援を受けるのは初めてだ。感動しつつ、気合を入れて変幻と支援ジョブを1つずつポイント交換。
支援ジョブは平凡な生活スキルだったが、変幻スキルの方は聞き慣れない名前だった。《変幻精霊召喚》と言うのは、名前から察するに召喚スキルなのだろうけど。
央佳は種族魔法スキル以外の召喚系のスキルなど、聞いた事が無かった。
ひょっとしたらレアスキルなのかも知れない、後でギルメンに聞いてみるとして。今出来る事と言えは、試しに召喚してその機能を自分の目で確かめる事。
そんな訳で、スキルをセットしてのお試し召喚に踏み切る央佳。ポンッと出て来たのは、キツネによく似た小さな精霊生物。何と言うか……戦闘力は無さそうだ。
外れ感が漂う中、ネネが嬉しそうにその子を捕獲して抱っこする。
種族魔法スキルでの召喚は、確か風種族なら《風の精霊召喚》みたいな感じで、出て来るのはオーブのような無形の精霊の筈だ。それに形や戦闘力を与えるためには、精霊石なるアイテムをトレードするのが通常なのだが。
最初から形を持っている変幻の精霊にも、そのルールは通用するのだろうか? 子供達の受けは良いようだが、戦闘力が無いスキルなら即封印となってしまうかも。
召喚中のMPのスリップも気になるし、用途が不明なのは超不安。
「パパ、その子も最初は弱いから育てないとダメなんだって。でも経験値じゃあ成長しないから、色々と試してみて下さいだって」
「なんだそりゃ、随分と曖昧な……成長させるって、精霊石は必要ないのかな?」
「ん~~、ルカ姉は持ってない……?」
メイに尋ねられたルカは鞄を漁るが、どうやら持っていない様子。央佳も子供たちの鞄の整理は手伝うが、姉妹の鞄の中身や所持金をじっくりと見た事は無い。
そこは親子とは言えプライベート、勝手に覗かない様に気を付けているのだが。
まさかそんなアイテムまで持っている可能性は、全く吟味などしていなかった央佳。驚かされたのはアンリの一言、鞄に入ってたと取り出した大人の拳大の石は、まさに噂の精霊石。
『石闘士の精霊石』と言う名前で、鍾乳石のような見た目である。
飼い主の央佳へのお伺い無しに、勝手に子供達の手でトレードは実行された。変幻の精霊はそれを飲み込んだが、すぐに吐き出してしまった。その場に流れる沈黙、訳が分からない。
それを破ったのは、何とルカの持っていた獅子の盾。
『その狐に似た精霊は、石より珠を食べて成長すると記憶しているがね。我が
ただし、一気に強く出来る分、戦力という点では優れているのかな?』
「珠って……ああっ、宝珠の事かな、パパ?」
「ええっ、そんな高価なモノを……待て待て、その育成は正しいのか?」
央佳の小声での葛藤は、どうやら子供達には届かなかった様子。メイが祥果さんに何やらねだったと思ったら、簡単に陥落された祥果さん。何と高価な宝珠を、2個とも次女に手渡してしまう。
どうやら預けていた、水と氷の宝珠らしい。それをあっという間に平らげる変幻キツネ、何とも贅沢な食餌ではある。その額200万以上、ペットに掛ける額では無い気が。
この価値観は、果たして正しいのだろうか……?
獅子の盾の話では、これでレベルが20上がったらしい。そんな事まで分かるこの盾、少々口煩いがなかなかの知識者らしい。良いモノを手に入れたかも、ペットは別にして。
それでもこの召喚魔法を、続けて使うかは微妙かも。今もMPが徐々に減って行っているし、魔法を頻繁に使う戦法の自分には、コイツの召喚維持は辛い気が。
そんな言い訳を考えていた央佳の視界に、なおもキツネに餌を上げる長女の姿が。
どうやら宝珠を隠し持っていたらしい、素直で実直なルカらしくない行動だが。その宝珠の正体を悟った央佳、思わず大声を上げてしまう。
その時には既に、竜の宝珠はキツネの精霊の
硬直したまま、半泣きの表情に。
「あぁ、ゴメンよルカ……怒った訳じゃないんだ、ちょっとビックリしちゃってね。……今の宝珠は、どこで手に入れたんだい?」
「……あの、龍人の神様が内緒で下さって……それを思い出して、お父さんのペットにあげようと思って……」
「ルカちゃん、お父さんは本当に怒ってないからね? ……央ちゃんが怒ったの、いつまで遡ったら思い出せるのか分からないくらい、本当に怒らない人だから」
自分でもそれはよく覚えていないが、ルカには本当に悪い事をした。とは言え、本当に心臓が飛び出す程に央佳が驚いたのも事実。
何しろ竜の宝珠、欲しい者は1千万出しても欲しがる超レアアイテムなのは間違いなく。
それが呆気なくペットに消費された衝撃は、まぁ推して知るべき。だからと言って、長女を叱りつける程の事態では無い。ルカはただ、その価値を良く知らなかっただけだ。
そして本心から、父親の為になると信じての行動なのだから。
仲直りの印に、優しく長女を抱き寄せながら。さて、フィールドでお試し戦闘を始めるぞと、央佳は威勢よく言い放つ。獅子の盾が場の雰囲気を全く読まず、狐の精霊はレベル30に達したと報告して来た。
央佳がルカの肩を抱いて歩き出したのに続き、祥果さんがアンリの手を引いてそれに従う。ネネがキツネの精霊を両手で抱きかかえて、それに続いてよたよたと歩き始める。
一番後ろを、幼い妹を見守るようにメイが続き。
NM塔でのパーティ練習は、無駄では無かった様子で一安心の央佳。何度か振り返って、たまに祥果さんと目があったりすると。
その瞳が、家族の舵取りしっかりねと言ってるようで、家長としては気の引き締まる思い。まぁ良い、いつかルカがその荷物の半分でも引き継いでくれるだろう。
――そう信じて、央佳は長女を抱く腕にギュッと力を込めるのだった。
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