彼は甘い言葉は囁かない。嘘も言わない。

だから彼の言葉は重い。私の心によく響く。

何の話をしていたんだっけ？

彼の、

「俺と花香はどこにいても繋がってるじゃん」

という何気ない一言が私の心に心地よく響いた。

「え？何？

心がってこと？」

「そうだよ。結婚ってそういうことだろう？」

ともすると不安になりがちな私に訪れた、今までで一番嬉しい言葉。

私は顔がにやけるのを抑えながら、

「ねえ、もう一度言って？」

と言った。

「だから、心はいつも繋がってる。って、何そんなに嬉しそうな顔してるの？当たり前のことだろ？」

「当たり前かもしれないけど、言われると嬉しいんだよ～」

私は満面の笑みで言った。

この日、私はとても幸せな気持ちで眠りに落ちた。

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